備前市議会 > 2022-06-17 >
06月17日-05号

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  1. 備前市議会 2022-06-17
    06月17日-05号


    取得元: 備前市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-10
    令和 4年 6月第2回定例会              第 2 回 定 例 会 会 議 録 (第5号)会議開閉日時  令和4年6月17日  午前9時30分 開議    午後2時59分 散会会議の場所   備前市役所議場出席した議員の番号氏名  1番  草 加 忠 弘      2番  丸 山 昭 則      3番  奥 道 光 人  4番  内 田 敏 憲      5番  松 本   仁      6番  藪 内   靖  7番  青 山 孝 樹      8番  山 本   成      9番  森 本 洋 子  10番  石 原 和 人      11番  西 上 徳 一      12番  立 川   茂  13番  尾 川 直 行      14番  土 器   豊      15番  中 西 裕 康  16番  守 井 秀 龍欠席・遅参・早退した議員の番号氏名  欠席 なし  遅参 なし  早退 なし説明のため出席した者の職氏名  市長      吉 村 武 司  副市長     杉 浦 俊太郎  教育長     松 畑 煕 一  市長公室長   藤 田 政 宣  総合政策部長  梶 藤   勲  総務部長    今 脇 典 子  市民生活部長  濱 山 一 泰  保健福祉部長福祉事務所長    文化観光部長  大 岩 伸 喜                           森     優  産業部長    河 井 健 治  都市整備部長  大 森 賢 二  教育振興部長  石 原 史 章  社会教育部長  波多野 靖 成  教育まちづくり推進部長      国際教育推進部長守 屋 孝 治                           大 橋 宗 志  総合支所部長  杉 田 和 也  病院総括事務長 尾 崎 嘉 代職務のため議場に出席した議会事務局職員  事務局長    石 村 享 平  事務局次長   大 西 健 夫  議事係長    青 木 弘 行  議事係主任   楠 戸 祐 介 △議事日程並びに付議事件(結果) 番号議事日程付議事件等結果1一般質問  ・6番 藪内 靖議員  ・15番 中西裕康議員  ・11番 西上徳一議員  ・5番 松本 仁議員通告事項一般質問通告表のとおり)                              ── △一般質問通告事項 順位通告者氏名質問の要旨答弁者106番 藪内 靖1 学校給食共同調理場に関して市長 教育長 教育振興部長 (再質問あり)2 JR赤穂線新駅に関して市長3 観光PRに関して市長 教育長 文化観光部長 (再質問あり)4 公共交通(市バス・定期船)に関して市長 市民生活部長 (再質問あり)5 ふるさと納税に関して市長 (再質問あり)1115番 中西裕康1 高い国保税の1世帯当たり1万円の引き下げを市長 保健福祉部長 (再質問あり)2 介護保険料、利用料の引き下げを市長
    (再質問あり)3 一人暮らし高齢者への訪問活動を行ってはどうか市長 保健福祉部長 (再質問あり)4 若者、障がい者の方を対象とした公営住宅の整備を市長 都市整備部長 (再質問あり)5 図書館の整備について市長 総合政策部長 (再質問あり)6 学校給食共同調理場を統合して2,000食の調理場を建設することについて市長 教育振興部長 (再質問あり)7 経済団体等への補助金の削減は復活させないのか市長8 学校施設のエアコン整備をどのように進めるのか教育長 教育振興部長 (再質問あり)9 学校給食費の来年度の原資はどこに求めるのか教育長1211番 西上徳一1 市指定文化財について市長 社会教育部長 (再質問あり)2 「ハルカの陶」第2弾について市長 副市長 (再質問あり)3 空き家について市長 都市整備部長 (再質問あり)4 学校連絡デジタル化について教育長 教育振興部長 (再質問あり)135番 松本 仁1 備前市独自の人口減対策について市長 (再質問あり)2 財政状況について市長 (再質問あり)3 企業版ふるさと納税について市長 (再質問あり)4 海の見える図書館について市長 教育長 (再質問あり)5 旧アルファビゼンの再利用について市長 (再質問あり)6 市道関連の予算編成について市長 都市整備部長     午前9時30分 開議 ○議長(守井秀龍君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席は16名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) 日程1、昨日に引き続きまして一般質問を行います。 なお、重複する質問は努めて排除していただきますようお願いいたします。 それでは、通告に従い、順次発言を許可いたします。 まず、藪内議員の一般質問を願います。 6番藪内議員。     〔6番 藪内 靖君 登壇〕 ◆6番(藪内靖君) おはようございます。 それでは、通告に従いまして、私の一般質問をさせていただきます。 大きな1点目、給食共同調理場に関しまして。 この件は、2月定例会にも上げられていたと思いますが、その時点では4つある給食共同調理場のうちの2つを一つにするというものであったと思います。僅か3か月で大きく方針転換をされ、4つの給食共同調理場を一つに統合しようとする案に至った経緯、経過をお聞かせください。 もう一点、今現在これら4施設で何食分の給食を作っているのでしょうか。 また、5年後は何食分で、10年後は何食分必要なのでしょうか、こちらもお聞かせください。 大きな2点目、JR赤穂線新駅に関しまして。 先月末、ニュースを見て一瞬喜んだのですが、間違いだったみたいです。副市長、議長、備前緑陽高校の校長先生が、県が定めた最終金曜日は公共交通利用の日をJR西片上駅でPR活動をしてくれていると思ったからです。実際は、東備西播定住自立圏のほうでの活動だったみたいで残念でした。ただ、JR絡みのキャンペーンがニュースで取り上げられたことは重要だと思いました。 さきの2月定例会でも発言させていただきましたが、私は赤穂線の新駅よりも減便、存続問題を心配しております。土地購入以前に乗降客数を増やすことを検討すべきではないかと考えるのですが、いかがでしょうか。 一度も以下のような内容を回答としていただいたことはありませんが、2019年12月9日に更新されたホームページの記事に市役所職員を対象に毎月第1水曜日をノーマイカーデーの日とし、公共交通の利用促進に努めているところですとありました。これらを推進して乗降客数増を図るべきだと思います。 また、公共交通の存続には私たち一人一人が積極的に利用することで育み、守っていこうと行動に移すことが何よりも大切です。市民の皆様の御協力をよろしくお願いしますと結ばれていました。そのとおりだと思います。小さいことですが、小さいことを積み上げていく以外に方法はないと思うのです。 手元にカードがないと交渉できないとのことで先行取得を言われます。確かにそういった部分がないでもありません。今回は、ひとまず公園としての利用と御理解をいただくようにと初日の答弁にありました。肝腎なJR側と何らかの交渉や打診をされるなどの作業をされたのでしょうかと質問を準備していましたが、物がないので、していないとのことでしたので、やめておきます。 ですが、一つ思いますに物がなくてもJR様に打診されて感触を確かめてみる、可能性を探ってみるということは必要なことではないかと思うのですが、いかがでしょうか、お聞かせください。 大きな3点目、観光PRに関しまして。 6月8日から京都、宇治からの修学旅行生がアマモの回収作業を手伝うであるとか、キッチン星のさん、美晴旅館さんでの食事や快適な時間を楽しまれたようです。京阪神から最も近い岡山県の玄関口である備前市ですから、バス利用でもJR利用でも1から2時間もあれば到着いたします。そして、非日常が味わえるのです。 既に、相当営業をかけられているかもしれませんが、吉村市長もおっしゃられています今話題の体験型の修学旅行先として、また林間学校や臨海学校として大々的に誘致されてはいかがでしょうか。八塔寺の原風景や満天の星、備前焼、底引き網やカヌー体験、何かしらの形でのサーキット体験などなど、新しいものをつくる必要などありません。今あるものに少し手を加えるだけで十分にセールスポイントとなるものばかりではないでしょうか。 観光PRのテレビ番組制作にも織り込み済みでしょうが、関係部署や関係団体とよく話し合われ、どんどん営業をかけられてはどうでしょうか。外国からの受入れも始まり、新しい感染リスクと大きな経済効果、悩ましいところではありますが、相当なものになると思います。いかがお考えでしょうか、お聞かせください。 大きな4点目、公共交通に関しまして。(市バス、定期船) 市営バスについてはこれまでもかなりの時間と予算を費やし手当ていただいたと思います。しかし、思い描いていたような結果は得られていないのではというのが正直な感想であります。地区地区に合ったやり方があるでしょうから、完璧な対応というのは非常に難しいとは思います。運営側と利用者や利用したい者のニーズが合っていないとも考えられます。 私もない頭でいろいろと考えを巡らせてはみますが、なかなかこれだというようなアイデアは出てきません。同僚議員への答弁でも述べられていますように、デマンド化、オンデマンド化するよりほかに方法はないのではないかというように感じてはいます。 ドア・ツー・ドアのサービスでないと用をなさない状況にあるのではないかと思うのです。75歳以上の人が大量に増えてくる2025年問題が本格化する前に仕組みづくりや体制を整え、老老介護、超老老介護時代に備えなければならないと思います。いかがでしょうか、考えをお聞かせください。 もう一点、定期船の運航時刻等に関しまして質問いたします。 補助などのデリケートな問題があるかもしれませんので、めったなことは言えませんが、鴻島の方々が10時の船を着けていただきたい。これが着くと着かないとでは自分たちの生活が大きく変わる。観光客の方のスケジュールや食事をする場所の選択肢も変わる、増えるとのことです。いろいろな問題をクリアして何とか10時の船が鴻島に着くように調整いただけませんでしょうか。 その他の島の方々も運航時刻に関しては御要望が少しおありのようです。意見をお聞きいただき、調整いただけませんでしょうか、御意見をお聞かせください。 大きな5点目、ふるさと納税に関しまして。 吉村市長就任後、1年余りが経過いたしました今、ふるさと納税企業版、個人版に関しまして令和3年度の総括をお願いしたいと思います。 また、6月1日に東京事務所、名古屋事務所が前倒しで開設されました。副市長も状況によっては2人体制も可能となり、万全となります令和4年度の目標等をどのようにお考えでしょうか、併せてお聞かせください。 以上でございます。明快なる御答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(守井秀龍君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 吉村市長。     〔市長 吉村武司君 登壇〕 ◎市長(吉村武司君) 皆さん、改めておはようございます。 それでは、藪内議員の御質問に順次お答えをいたします。 2番、JR赤穂線新駅に関してでありますが、市といたしましては新駅建設というビジョンをお示しはしておりますが、JR西日本や地元関係者との具体的な協議に入るまでには至っておりません。 新駅建設というものは、一、二年単位でできるものではなく、少しずつ積み上げて実現するものであると考えております。JR西日本との協議においてもまずは適地を確保した上でなければ市の熱意が伝わらないだけではなく、適地そのものがなくなってからでは遅いとの考えから、用地の取得を進めるものであります。ただし、さきにも申し上げたとおり、実現には期間を要するものと思われますので、まずは公園用地として活用したいと思います。そして、御理解もいただきたいと思います。よって、購入は土地取得会計で取得をしたいと考えております。乗降客を増やすためにもこのような施策が肝要と思っております。 次に、公共交通利用推進についてでありますが、「広報びぜん」やひなビジョン、庁舎及び市内公共施設等に設置しております災害対応型自動販売機メッセージボードなどを活用するなど広く利用のPRを行い、公共交通の利用を推進してまいります。 3番、観光PRについてでありますが、本定例会で提案させていただいております番組制作につきましては、ゲストを招いて市内の観光スポットを巡りながら備前市の魅力を紹介する企画となっており、備前焼体験や論語体験などの体験型コンテンツも盛り込みながら若い世代に魅力ある備前市をPRしてまいります。 また、修学旅行につきましては、昨年度に引き続き京都府より修学旅行の受入れを行っております。自然と共生をテーマにSDGsについて学習を進めてきた南宇治中学校の生徒約90名が環境保全の意識を育み、自分たちの手でよりよい地域社会をつくっていく意識と知識を身につけることを目的に実施されております。 伊部での備前焼体験、日生でのアマモ場の再生活動、吉永での青空観察等の備前市の資源を生かした体験プログラムとしており、この機会に備前市を知っていただき、よい思い出となるように取り組んでおり、市のPRにつながっているものと考えております。 また、秋には新たに長野県から高校生の修学旅行を受け入れる予定であり、継続して誘致活動を行ってまいります。 なお、備前焼の教育旅行の受入れは従前から市内の窯元で体験活動が行われております。 5番、ふるさと納税についてでありますが、令和3年度ふるさと納税寄附額は2億9,300万1,500円で、令和2年度の合計額を約2,800万円上回っております。企業版ふるさと納税は、令和2年度の1,000万円に対し令和3年度は4,210万円となっております。 寄附金の確保に向けての方針につきましては、まず企業版ふるさと納税については石原議員にお答えをしたとおり、営業活動を強化しております。個人版のふるさと納税につきましては、新たにポータルサイトの追加や返礼品の紹介画像更新などによる魅力発信、また新たな返礼品の発掘や開発のための協力事業者への訪問などを実施しているところでございます。 ふるさと納税は、貴重な自主財源確保の手段でありますので、より多くの皆様からの御寄附をいただけるよう目標を高く持ち、努力をしてまいります。 また、議員の皆様にも市外の親族、御友人等、寄附に関するお声がけをいただくなど、全面的な御協力をお願いをしたいと思っております。 私のほうからは以上であります。 ○議長(守井秀龍君) 松畑教育長。     〔教育長 松畑煕一君 登壇〕 ◎教育長(松畑煕一君) 改めましておはようございます。 それでは、私から藪内議員の御質問に順次お答えをいたします。 1番、学校給食共同調理場に関してでありますが、4つの施設を1か所に統合する内容での提出に至った経緯についてお答えをいたします。 今回、改めて現在の4施設体制と集約との比較を行っており、前回想定した2施設が築25年以上経過していることのみならず、4施設の調理設備も老朽化し、機具の故障が頻発しているという状況がございます。 また、学校給食衛生管理基準の高い水準での達成や、さらなる食育の推進、あるいは統一的なアレルギー対策なども大いに期待できることとなります。 また、令和6年度末に活用の期限を迎える合併特例債の有利性があること、さらには今後の児童・生徒数の推移の予測も考慮しているところでございます。 以上の視点から鑑みて、1か所に集約することが将来的に見て大変有利であるということから総合的に判断をしたものでございます。 次に、今後の食数の見込みについて、小・中学校の児童・生徒数の合計で申し上げますが、令和2年の1,915食を基準にして、5年後の令和7年が1,637食、10年後の令和12年は1,400食と想定をいたしております。 なお、建設費につきましては、場所の確定や手法、検討などを行う必要があり、設計業務の成果として確定をしてまいります。 財源につきましては、主に合併特例債を予定をいたしております。 続きまして、3番、観光PRについてでございますが、先ほどの市長答弁同様に私も他県、他都市から子供たちがしっかりとした目的を持って本市を訪問していただけるということは子供たちのよりよき学習の場と思い出となり、市の大きなPRにもつながっているものと考えております。 なお、市内では旧閑谷学校での修学旅行などの受入実績がいろいろとございまして、今後も市内の豊かな自然を生かした体験型の受入れは市としても、また議員が御指摘いただいていますようないろいろな面からの観光PRという面からも、戦略的な広報の中でも積極的に取り組んでいくべきものであると考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) 濱山市民生活部長。     〔市民生活部長 濱山一泰君 登壇〕 ◎市民生活部長(濱山一泰君) それでは、私からは4番、公共交通についてお答えいたします。 地域を指定したデマンドタクシーの形成に取り組んでいる近隣の自治体を参考に、本市も交通空白地帯へのデマンド化を進める転換期であると考えています。このデマンド化を進めることにより、路線バスの利用への影響が考えられるため、併せて路線バスの見直しも行い、経費節減に努めてまいります。 また、タクシーといった交通事業者にも利用状況などのヒアリングを行うなど、併せてバス車両の小型化等も計画的に進め、誰もが利用しやすい公共交通の構築を目指してまいります。 次に、定期船の運航時間の変更につきましては、関係機関等の協議が必要なため、御意見としてお聞きいたします。 私のほうからは以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) 再質問はありますか。 再質問に入ります。 藪内議員。 ◆6番(藪内靖君) 御答弁ありがとうございました。 再質問させていただきます。 1点目の給食共同調理場に関しまして。 他の事業もそうでありますように資材の高騰等により価格や納期のめどすら立たない今、このような計画を立てることは非常に危険だと思うのですが、2月定例会で2つの施設を一つにしようとする案が出された際に同程度のものの参考価格として浅口市の約15億円が提示されました。4施設を一つに統合しようとお考えの今、納期や総建設費をどれぐらいだとお考えでしょうか、お聞かせください。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 石原教育振興部長。 ◎教育振興部長(石原史章君) お答えします。 先ほど、教育長答弁でもありましたように、建設費につきましては場所の確定や手法の検討などを行う必要があり、今回の予算で行おうとします設計業務の成果として確定をしていきたいと思います。ということで、まだ明確な内容ということをお答えする段階にはないということでございます。 それから、15億円の件では浅口市の例を2月議会の中でも、委員会の中でもお答えしておりましたが、あくまでこれは参考ということでございますので、御承知いただきたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 藪内議員。 ◆6番(藪内靖君) 場所はまだ未定とのことですが、今ある4施設のどこかというようなことでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 石原部長。 ◎教育振興部長(石原史章君) 現段階でお答えできる回答としましては、候補地としまして伊里地区を想定しているところでございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 藪内議員。 ◆6番(藪内靖君) 資材から機械、運送費が10%から30%、木材系の材料に至っては60%以上値上がりしているらしいのですが、この状況下でこの話を進めるよりもここはいま一度立ち止まって備前焼の器を給食に取り入れようとしているように食育であるとか、一昨日がちょうど地産地消の日でありましたが、ソフト面に力を入れて人口減問題、財政問題等と併せてじっくりとお考えいただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 合併特例債の期限が来るわけでございまして、95%の合併特例債の枠が期限後では一切使えない、起債になってしまう。そして、交付税算入が合併特例債を使いますと、させていただく、こういうふうに有利な合併特例債を使わせてもらうという前提で考えますと、やはりこれから基本設計等を行い実施をしていく、そして合併特例債をできる限り有効に活用する、この中央給食センターはまさしく我々が合併したことによる4調理場を一つにできる、そういう最終的なタイムリミットを考えますと、その後で計画をし、実行したときの起債の関係を考えますと相当備前市の財政に影響を与えてくると思われますので、ぜひとも合併特例債の期間中に、活用期間中にこのような大型の投資はさせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 藪内議員。 ◆6番(藪内靖君) 市長から御答弁いただいた内容はよく分かります。75%があれするんですかね。ですから、非常に有利なことは分かるんですが、この理由として最初にお聞きしましたように2つを一つにして合計3つの施設を残すと。それが、3か月後に4つを一つにすると。それをもう少しじっくりと考えて、最初にそれが出ていればまたそれも強いものなるんですが、二転三転とするところに弱さが出てきたり、確かにその後であれば何にもならないと。今、それをタイムリミットがありますんで、そこに間に合わせると非常に有利なことは私も理解しまして、そういうのを使うと有利だとは思います。ですが、どうしても例えばまだ使えるものであれば、たしか西鶴山共同調理場が平成8年、日生が平成16年、伊里が平成14年、吉永が平成6年、確かに古いものもありますが、3か月前の判断としてまだ使えると判断していたものがあるようなので、その辺が引っかかるところでありまして、もう少しこれだというような理由があれば、それ以外に理由はないでしょうけど、お聞かせください。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 平成17年以降にこの合併特例債が使えるわけでありますので、それらは旧市町村合併前の施設であります。この食育を含めて私は給食業務というのは大変子供たちの食に大切な栄養教諭の人が一生懸命食材を集め、作っていただいております。 逆に、この際に合併特例債の枠が限定されておりますので、使わせていただければ使おうということで、これも英断をいたしました。この2か所を一つにするということもそれは大事でありますけども、枠が決まっておりますので、その枠が使える範囲でもう思い切ってここでは4つを統合させていただいて、1市2町のおよそ中心地につくらせていただければ配送のことも考えていいんではないだろうかというような決断を市長として、市教育長とも合意をしたところでございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 藪内議員。 ◆6番(藪内靖君) ありがとうございます。 今、ちょうど配送距離という言葉が出ましたが、これ統合した場合に配送距離それから配送時間、温度管理、車両の手当て、4つが一つになるわけですから雇用のことまでこれはしっかりと研究されていますでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 石原部長。 ◎教育振興部長(石原史章君) 議員御指摘のとおり、そういったことの観点も非常に重要なファクターであると思っておりますので、しっかり研究をしているところでございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 藪内議員。 ◆6番(藪内靖君) 例えばですが、1施設に統合した場合に給食が供給できないような事故が起こった場合、2,000食を予定しているようですが、この給食の手当てをどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。 ○議長(守井秀龍君) 答弁願います。 石原部長。 ◎教育振興部長(石原史章君) いろいろ想定されるものはあろうかと思います。災害であったり、予期せぬ事態等も含めたときに、そのセンターが止まってしまうといったときにどういう対応ができるかというところで考えましたときには、災害非常食を手当てしていく選択肢でありましたり、それから自然災害等でありましたら当然学校自体も休校になる場合もあるやもしれません。様々な事態に対して給食が提供できないといったときにはいろんな要因にもよろうかと思いますけれども、例えばもう給食を取らずに午前中で申し訳ないんですけれども、帰っていただくケースでありましたり、場合によってはお弁当を持ってきていただく、そういったこともいろいろ想定をしながら考えていきたいと、研究をしているというところでございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 藪内議員。 ◆6番(藪内靖君) すいません、まだ場所等確定していないことをしつこく聞いて申し訳ないんですが、先ほど伊里地区を想定しているということで、これいろいろ調べてみますと伊里地区は浸水しやすいであるとか、いろいろな問題がありますが、その辺は考えられていますでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原部長。 ◎教育振興部長(石原史章君) そういったリスクのないそういった場所を選定していきたいというふうに考えております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 藪内議員。 ◆6番(藪内靖君) 合併特例債の使用を検討されているとのことですが、今機械等の高騰や納期の大幅な遅れが懸念されています。その場合に合併特例債の期限を超えてしまって特例債の使用が不能となった場合、財源手当てはどうされますでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 私が勉強した範囲におきましては、完成することが最も好ましいわけですけども、着工しておればその理由をつけて総務省のほうにお願いすればそれは通るということですから、着工に当たってこれを合併特例債で活用できる合併後の統合施設として見てもらうというところが肝要だと思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 藪内議員。 ◆6番(藪内靖君) 続きまして、観光PRに関しまして、吉村市長、松畑教育長から大変力強い御答弁をいただきました。吉村市長のスピード感、推進力を持って今言われたようにこれどんどん進めていくと大変大きな効果が出ると思われますので、よろしくお願いいたします。 そこで、観光PRのテレビ番組制作なんですが、これはどういったメディアでしょうか、お聞かせください。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 大岩文化観光部長。 ◎文化観光部長(大岩伸喜君) こちらにつきましては、本定例会で予算計上させておりますが、もし御承認いただければテレビせとうちの特別番組企画によりまして、備前焼まつりの開催前に観光スポットを芸能人ですけど、観光スポットを巡っていただいて備前市のPRをしていただくような番組を企画いたしております。 以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 藪内議員。 ◆6番(藪内靖君) 続きまして、4点目の公共交通に関しまして、先ほど定期船の運航時刻に関して関係省庁と意見調整をするであるとか、意見をお聞きする程度に止められたんですが、これ切実な問題でして、昨日同僚議員が言われた移動権でしたか、どこに住んでいてもそれぞれ快適とまで言いませんが、最低限の生活ができるように、そういう仕組みができていないといけないと思います。 ただ、吉永の奥地もそうですが、病院へ行こうとしても、買物に行こうとしても、朝出たらもう午後であるとか夕方にしか帰れない。SDGsの基本理念として誰一人取り残さない社会の実現とありますが、結構この備前市の中でも取り残されているところが多く見受けられると思います。ですから、意見を聞く程度でなく、何かもう少し積極的に対策をお考えいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(守井秀龍君) 答弁は。 ◆6番(藪内靖君) もしあれば。 ○議長(守井秀龍君) 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 定期船につきましては、実は売上げの収入を除いた費用につきまして、私が前の市長時代に全額補助金の体制を取っております。よって、あまり経営に影響がなかろうと思いますので、あとは時間の着出発便のスケジュールだけやと思いますので、今運航している会社に無理のない範囲でお願いをしていけるというふうに思ってはおります。 もうこれが新たな航路になりますと、また国土交通省等にいろんな相談がありますけども、今議員のおっしゃる範囲であれば発着の時間の調整で済むんじゃないだろうかと思っております。用船の数が一応今のところ2隻で運航しておりますので、その辺もよく船主側とも相談をして、前向きに早急に進めたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 藪内議員。 ◆6番(藪内靖君) 最後にします。ふるさと納税に関しまして、先ほども言いましたように吉村市長、万全の体制が整うわけですから、自主財源確保の手段として備前市が有利になるようによろしくお願いいたします。 最後にもう一言、もしあればお願いします。 ○議長(守井秀龍君) 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 私は、よく第4の財布という表現をしておりますけども、国税からの補助金、交付金、県からの助成金、そして市民の皆さんからいただく市民税等、その3つの財源しか事実上ないわけであります。備前市の財源としては約49億円でございます。200億円以上の事業を実施するにはこのふるさと納税という第4の財布、これがふるさと応援基金として積み上げていって、そしてそれを市民の皆さん方に使っていただく。例えばタクシーチケットの場合はこのような益金を全て回しておるわけであります。これについても着実に伸ばしていかなければ駄目だと思っておりますが、市だけでできるわけじゃありません。市民の皆さんにも協力していただく、もちろん議員の皆さん方も市外の友人等に声をかけていただいて、備前市もたくさんの返礼品があります。 また、企業版ふるさと納税も一昨年に比べて実績が上がってきております。市も力いっぱい機構改革をして今回係から課に昇格をさせております。市民皆さんで返礼品を含めて備前市の魅力発信をしていける一つのチャンスだと思っております。このふるさと納税、いろんなポータルサイトも間口を広げてやろうとしております。ぜひとも議員の皆さん方も知人、友人に声をかけていただき、そして少しでもおよそ約半分が益金として基金に積み上がっていくわけでございます。それが翌年の財源として使うことができるわけでございますので、第4の財布としてしっかりと頑張っていきたいと思っております。市の担当の職員も今一生懸命やっております。御声援のほどどうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。     〔「それでは、最大限の努力をよろしくお願いします。以上でございます。ありがとうございました」と6番藪内議員発言する〕 以上で藪内議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) この際、新型コロナウイルス感染症対策として暫時休憩します。     午前10時15分 休憩     午前10時30分 再開 ○議長(守井秀龍君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、中西議員の一般質問を願います。 15番中西議員。     〔15番 中西裕康君 登壇〕 ◆15番(中西裕康君) それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 私は、この備前市議会議員選挙におきまして、市民の皆さんにアンケートを配付させていただき、そして封筒でもって返信をしていただきました。その中で、市民の皆さんの声が一番大きかったのは何といっても高い公共料金を引き下げてほしい、この声が一番多いものでした。 中でも高い水道料金、これが一つありました。私は、水道料金の中には下水道料金が含まれていますので、水道料が高い、実は下水道の使用料が高いものであります。 また、国民健康保険の税が高い、これも私は言われました。 3番目に、介護保険料、これが高いと。国保は世帯単位で来ますから、しかし介護保険の場合は一人一人にかかってくる料になるわけであります。高さが増すわけであります。この3つの公共料金の値下げ、市民の皆さんの声は大きかったということが私の本当に実感であります。 そこで、私はまず高い国保税の1世帯当たり1万円の引下げを求めたいと思います。そもそも皆さん御存じのように国民健康保険の名称で人々の医療を受ける権利を公的責任で保障する公的医療保険の一つが国民健康保険であります。その運営のため国庫負担も投入され、国の社会保障として運営されています。 国保は、自助や相互扶助では決して支えることができない人々の医療保障を図り、受診する権利、健康になる権利、生きる権利を保障するものであります。国民全てが何らかの公的医療保険制度に加入する皆保険制度の土台としてこれまで整備をされてきました。 国保法は、国民の生存権を定めた憲法第25条に基づく法律であります。戦前の旧国保は互助制度、運営も加入も任意でありました。しかし、現在の国保法は国家は社会保障の一環として国民全員が社会保険、生活保護の医療扶助以外の方全て加入対象として上げられています。 しかし、どうしてこの国保税がこんなに高くなってきたのか、私はその理由は2つあると思います。一つは、加入者の多くがやはり高齢者、そしてその加入者の多くは低所得者で年齢構成も高齢、国保加入者の4割以上は65歳から74歳と言われています。誰でも高齢になると病院を受診することが多くなります。国保には医療をより必要とする年齢層が多く加入しています。にもかかわらず、負担能力が高くない高齢者や無業者、仕事に就いていない方が多いため、国保税はより高くなるという仕組みにもなっているわけであります。 もう一つ、この国保税の高い原因は、1984年国保法改正により国庫負担が削減され、国保会計の総収入に占める国庫支出金の割合は1980年の50%から25%に引き下げられたことにあります。高い国保税を生み出す構造を回避するのには国庫負担の減額により加入者に負担と責任が転嫁されているこの仕組み、構造的な問題への着手が私は急務だと思っています。 しかし、市民の皆さんの高いという要望、これに市としても応えていただく、そのためには1万円引き下げるには6,000万円の原資があれば大丈夫であります。 私は、これまで国保の税の引下げについて3つの点から執行部の方にお願いをしてまいりました。一つは、一般会計からの繰入れができないか、2番目には基金からの繰入れができないか。これまでも国保の会計はやりくり算段して基金を取り崩しながら本当にやってきたわけでありますが、今現在恐らく2億円以上の基金を持っているかと私は思っています。 そしてまた、3番目にはこの国保法というのは世帯割というのが、世帯の中の人頭割というのがあります。赤ん坊は生まれたその日から税の対象になるわけです。私は、せめてこの子供たちの均等割、人頭割の減免はできないものかどうか、この3つをこれまで訴えてまいりました。市長は、この3つの点から国保税1世帯1万円の引下げ、何とかならないものか御意見をお聞かせ願いたいと思います。 続きまして、介護保険料利用料の引下げをであります。 これも先ほど申しましたように、世帯ではなくて一人一人に来るという保険料であります。これでは実は第7期、平成30年から令和2年度の介護保険料、つまり昨年4月から実はこの介護保険料、第1段階から第10段階までありますが、800円それぞれ毎月値下げがされています。これは私はこれまで介護保険料を値下げしたのは介護保険の制度ができてからこれが2回目でありました。こういうことができるということが証明されたわけでありますが、私はこの介護保険料の引下げができた、これはどうしてかといいますとこれは介護保険の給付額の状況ですけども、居宅サービス費はさほど伸びてはいるわけですけども、伸びている。地域密着型サービス費は、これがサービス費の中では最も伸び率が大きいものであります。しかし、一番大きなものが、目立ったものはこの施設のサービス費、保険給付の施設サービス給付費、平成29年度が11億7,810万3,000円、これが30年度には11億2,616万3,000円、令和元年度は11億3,673万1,000円、令和2年は11億6,408万9,000円、つまり施設サービス費の伸びが鈍化したと。このことは、私は大変いいことかなというふうに思っています。 それを受けて介護保険料は減額になったわけでありますが、今新たな3か年計画の見直しをしているところであります。私は、施設も必要ではありますが、施設に現在時々空きを見るというような話も伺ったりするわけであります。この見直しの期間に当たり、介護給付の利用を向上するため利用料等の引下げも行えないものかどうか、お考えをいただきたいというふうに思います。 3番目に、独り暮らし高齢者の訪問活動を行ってはどうかという提案であります。少子・高齢化が進む日本で2000年の介護保険法施行以降次々と登場した介護サービスによって高齢者の独居世帯でも安心して暮らせる世の中へと大きくは変わってはまいりました。しかし、介護サービスだけでは補えない生活が浮き彫りになってきたのも事実であります。 厚労省が発表した2020年の時点での65歳以上の高齢者人口は3,619万、総人口の28.8%を占めるわけであります。 続いて、2019年のデータによると高齢者が暮らす世帯のうち夫婦のみの世帯が827万世帯で全体の32.3%、単独世帯が736万9,000世帯で全体の28.8%を占めているわけであります。つまり高齢者がいる家庭の全体の60%以上が高齢者だけで暮らしていることになり、高齢者だけで暮らす世帯は1986年には全体の31.3%でありましたから、34年間で2倍近く増えたわけであります。 独り暮らしで起こり得る問題点でありますが、幾つかありますが、私は第1に考えられるのは生活の質の低下、いわゆるQOLというものであります。特に、独り暮らしの場合日常的にコミュニケーションを図る相手がいないため、感情面での起伏が少なくなり、生活そのものにめり張りがなくなってくる、健康が害される可能性も出てくるわけであります。 2番目に、認知症の問題があります。QOLと深く関係していますが、生活に緊張感がなくなることでこの進行が懸念されます。会話がなくなれば当然脳が受ける刺激も少なくなるからだと言われているものであります。 3番目には、急病時など発見が遅れる。独り暮らしの場合、急病の際の緊急連絡が難しくなります。意識を失い倒れた場合、発見されるまでに時間がかかります。いわゆる孤独死という言葉がよく聞かれるようになりますが、高齢者の独り暮らしとは切っても切り離せない問題だと私は思っています。 また、4番目に通院など外出時の負担が増える。移動手段の問題が大きな問題であります。電車やバスを利用するにも交通網が未発達な地方でこの問題は深刻な問題であります。 5番目に、最近備前市でもこれは増えているというふうにお伺いをしましたが、振り込め詐欺など犯罪に巻き込まれる可能性が大きくなっているわけであります。言われるがままに犯人の指示に従いお金をだまし取られてしまう、こういう悲しい現実があります。 私は、こういった独り暮らしの高齢者世帯で起こり得る問題は、子供など家族と一緒に暮らすことで解決するだろう、しかし解決しないのが今の日本の社会の仕組みなわけであります。こういった独り暮らしの高齢者への日常生活の悩み事や困り事、抱え込み、地域で孤立することのないよう訪問の指導員あるいは担当者が自宅を訪問し、介護予防や備前市の福祉サービスなど一人一人の状況に応じた支援を行っていってはいかがかと思いますが、市長の御見解はいかがでしょうか。 続きまして、4番目に若者、障害者の方を対象にした公営住宅の整備を。 若い世代の人口減少や活力の低下は地域の経済規模を縮小させ、また地域コミュニティーの持続可能性を脅かし、さらなる人口流出を引き起こす悪循環に陥るおそれがあるとしています。未来を担う若者が、この備前市の可能性を信じ、希望をかなえられる社会を実現することを掲げ、移住・定住、若者の結婚、出産、子育てなど支援を重点的に講じていってはどうかと。若者に対する住宅支援はなかなか十分なこれまでも調査研究がされているわけではありませんが、一度この公営住宅の問題、検討してみられてはいかがかと思います。 同時に、私はこの公営住宅、障害者の方を対象にしてもう少し整備ができないものかどうか、大変期待をしているところであります。 これは私は国交省のホームページをのぞいてみましたら、障害者世帯の住居の現状というのがあります。全世帯平均に比べ障害者世帯の公営住宅の入居率は高いとされています。現在のこの国交省の資料からも公営住宅における障害者世帯の入居の状況、実際にはこのくらいありますよといっているんですけども、括弧書きで実際の障害者世帯の入居戸数はこれより多いと考えられると国交省でさえ認めているわけであります。 この公営住宅の建設に当たり、実は国交省なかなか丁寧な説明をしておられますけども、建設費用、改修費用のおおむね45%等を社会資本整備総合交付金等により支援を行いますと。なかなかこれまでにない中央省庁の私はメッセージかというふうに思います。ぜひ市長、こういう問題も私は取り組んでいただきたいというふうにお願いをしたいと思います。 5番目に、図書館の整備についてであります。 現在の場所に建設を決定した経緯については昨日私は交通の問題や高校生の利用ということでお伺いをしました。このことは分かりましたが、私は2つの疑問が前からありました。一つは、本来ここの遊技場跡地ではなかった図書館、どこにあったんかと。私は想像するに同和鉱業の敷地内であったのではないかと思いますが、ここの交渉の経過はどうだったのでしょうか。 2つ目は、市長もよく御存じのように災害の場合、南海トラフの場合津波が押し寄せる、あるいは液状化現象が起こる、そういった災害が予想されるところへ図書館を建設をする。そこを建設するということになると相当の地盤改良や建物の構造なんかもかなり違ってくるんじゃないかということが予想されるわけであります。私は、なぜ災害の予想されるようなところへ公共施設をつくろうとされているのか、この件をお伺いをしたいと思います。 あと、駐車場不足による整備計画等、市民センターの駐車場が不足しているんで、駐車場が要るというふうにおっしゃっておられたんですが、この駐車場問題はどうされるのか。 それから、このときにいろいろ駐車場だけではなくてサイクリングターミナルもいいですねと。それから、交差点の改良、アーバンスポーツやクライミングもやりましょう、いろいろなものが考えられますと言っておられましたけど、そういったもろもろの計画はどうなってきたんでしょうか、お聞かせ願いたいと思います。 また、今回の図書館の整備に伴い現在の市民センターは今後どのような利用を考えておられるのか。 最後に、図書館の整備に関わる財源はどうされるのか、お聞かせを願いたいと思います。 6番目に、学校給食共同調理場を統合して2,000食の調理場を建設することについてであります。 私は、市長が憲法は教育を無償とするという、私はこの理念に基づいて給食費を無料にしたことは大変英断であったというふうに思っています。私は、もう一度市長から給食費を無料にした理由についてここでお伺いをしておきたいと思います。 さて、統合した共同調理場の私は一つは危機管理についてお尋ねをしたいと思います。 4か所あったものを1か所にすることについてリスクが出てきます。このリスクは私はおおむね2つあると思います。一つは、共同調理場内で食中毒が発生した場合の対策はどうなのか。2つ目は、自然災害、これを考慮して適正な建設場所の選定を行っているのか。先ほど、教育部長のほうからもお話がありましたが、伊里のどこに建設をされようとしているのか、災害との関係で大変心配であります。ぜひお聞かせ願いたいと思います。 また、自然災害発生時の対策はどのようなことをお考えになっておられるのか。さらに、今現在働いている勤務職員でありますが、私の調べでは栄養士が5名、調理員が30名働いておられます。非常に多くの方が携わっておられるわけでありますが、この配置はどのように考えておられるのか。 調理数のまた増加により、食材等の仕入れはどうなるのか。2,000食ともなりますと地産地消が賄えなくなる、冷凍品に頼らざるを得ないということも考えられるわけであります。 また、現在それぞれの4つの調理場の中には備前市の中から食材を集めて調理がされると、こういうことになるわけであります。私も農家の方からこれまで幾つか野菜を調理場へお届けした記憶がありますが、備前で取れたものを子供たちが食べて、おいしく作っていただいて大きく育つ。地産地消、そして地場産業への影響はないのか、お尋ねをしておきたいと思います。 7番目に、経済団体への補助金の削減は復活させないのかという質問でありますが、昨日の御答弁の中で市長は市長なりの御見解を持って判断をされたようであります。しかし、それぞれの団体が2回にわたって要望書を上げてくるというのもこれは異例のことでもあります。私は、この補助金についての団体との、市長との懇談会、これを一つ持たれてはいかがかと提案をしたいと思います。 8番目に、学校の施設のエアコンの整備、これはどのように進められるのか、お聞かせ願いたいと思います。 いろいろ理由があったんでしょうけども、特に中学校の合併問題があったというのが私は大きかったのかなとは思うんですが、家庭科教室や美術教室、技術室、この特別教室あるいは相談室、特別活動室という、そういうところに特に中学校でのエアコンが設置されていないんですが、今後どのように進めていかれるのか、お聞かせを願いたいと思います。 9番目に、学校給食の来年度の原資はどこに求められるのかと。 学校給食の財源は、ふるさと納税を使い、そして今年度では新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金でされると。この6月定例会の予算書にもそれは述べておられます。なんですが、調べてみますと完全無償化に際しての追加の金額は小学校で3,538万1,000円、中学校で2,250万1,000円、これは給食だけであります。学用費にかかってはもう少し金額はありますが、無償化に対する給食だけで5,700万円、そして学用費にかけては約3,000万円の原資が必要になってくるわけです。今年はコロナで切り抜けることができたとしても来年度はどうされるのか、大変私は危惧するところであります。明快な御答弁をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 吉村市長。     〔市長 吉村武司君 登壇〕 ◎市長(吉村武司君) それでは、中西議員の御質問に順次お答えをいたします。 1番、高い国保税の1世帯当たり1万円の引下げについてでありますが、現制度におきまして、低所得者に対する軽減や非自発的失業者に対する軽減、条例に沿った災害、所得激減の減免、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した被保険者に対する減免などを行っております。 また、今年度からは未就学児に係る国民健康保険税の均等割額を5割減額する措置も講じられております。 国保税の負担軽減につきましては、これらの制度を適切に運用し、きめ細かく対応していきたいと考えており、議員御提案のような一律での引下げは考えておりませんので、御理解をいただきたいと思います。 2番、介護保険料利用料の引下げについてでありますが、介護保険料は3年ごとに策定する介護保険事業計画に基づいて算定をしております。現在は、令和2年度末に策定された備前市第8期介護保険事業計画に基づき、令和3年度から介護保険料を5,900円から5,600円に300円減額し、県内では浅口市に次ぐ2番目に安い保険料となっております。 また、令和5年度末に策定の備前市第9期介護保険事業計画について準備を進めており、介護保険料は第8期中の各介護サービス給付費の実績、将来推計人口を基にした要支援、要介護の認定者数の推計、各介護サービス給付費の推計などを基に算定をする予定となっております。 利用料の引下げについては、介護サービスの報酬は国で定められており、介護サービス提供事業者はこれに基づき介護サービス利用者にサービス利用料の請求をしております。 また、施設入所者のサービス利用料が高額になった場合は、所得段階に応じて居住費や食費などの負担が軽減される制度があります。 介護サービス利用料を引き下げると公費負担分の各介護サービス給付費が増え、介護保険料の算定にも影響することから、介護サービス費の引下げについては考えておりません。 3番、独り暮らしの高齢者への訪問活動を行ってはどうかについてでありますが、市内各地域には生活に関する困り事への相談や福祉サービスに関する情報提供などの活動を通じて地域を見守る民生委員がおられ、独り暮らしの高齢者が孤立することなく地域生活を送ることができるように日々定期的な訪問や見守り活動を行っております。 また、地域のサロン等では高齢者の情報を共有し、お互いに高齢者を見守る取組が行われております。訪問や見守りを通じて民生委員等に寄せられた高齢者からの相談の声などを基に、必要に応じて行政も含めた地域を支える多様な団体が連携して対応することで高齢者が地域で安心して生活できる環境の構築に努めてまいりたいと考えております。 4番、若者、障害者の方を対象とした公営住宅の整備をについてでありますが、全国的に少子・高齢化が進み、本市においても同様に人口減少が続いています。若年層をはじめとする人口減少を抑えることは移住・定住化施策を推進することが喫緊の課題となっております。現在、人口減少が進んでいる三石地区に若年層や子育て世帯を対象とした公営住宅または宅地造成分譲について検討をしております。 また、障害者の方を対象とした公営住宅の整備につきましては、今後の検討課題として考えてまいります。 現在は、老朽化した公営住宅を順次解体撤去しておりますが、跡地の利活用につきましては需要の状況や民間賃貸住宅等の供給状況を踏まえ、住宅施策を進めていきたいと考えております。 5番、図書館の整備についてでありますが、現在の場所に建設を決定した経緯については尾川議員の御質問にお答えしたとおりであります。 また、駐車場につきましては、新図書館建設の重要な課題でありますので、極力確保できるよう計画してまいりたいと考えております。 次に、現在の市民センターは今後どのような利用をしていくかについてでありますが、周辺の施設との役割分担を考えていく中で、総合的に考えていかなければならない課題であると考えております。 次に、図書館の整備に係る財源についてでありますが、民間を含めた補助金や助成金を模索しながら実質負担が少ない有利な起債を考えております。 6番、学校給食共同調理場を統合して2,000食の調理場を建設することについてでありますが、給食費を無料化した理由については2月定例会の掛谷議員の一般質問において子育て支援や定住促進を目的とする旨お答え申し上げており、加えて児童・生徒の健全な成長に欠かせない食を支える給食に係る保護者負担を軽減し、教育のまちづくりを推進することも目的としております。 次に、統合した共同調理場の危機管理体制についてでありますが、調理員、運転員、用務員を対象に月2回腸管出血性大腸菌血清型O157、その他必要な細菌等を検査しており、ノロウイルスの発生が懸念される時期には併せてその検査も行っております。食中毒等が発生した際の対策としましては、発生直後の対応には防災用非常食を活用することとしております。提供中止が長期にわたる場合につきましては、弁当の持参や午前中のみの授業の実施なども検討しなければならないと考えております。 また、建設場所につきましては、災害等も考慮した場所で検討しておりますが、万一の場合においては食中毒等の発生時に準じた対応を取りたいと考えております。 また、勤務職員の配置についてでありますが、栄養教諭等につきましては公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律により配置される人数が決まっており、現在の本市の児童・生徒数では共同調理場1か所であれば2人となります。この点は、市長会等を通じて基準の見直しを国に要望してまいります。 また、市費での栄養教諭の配置なども今後検討すべき課題であると考えております。 調理員につきましては、施設、設備の規模により決まってまいりますが、手作りのよさを生かしながらおいしい給食を作るためには適切な人数も必要であると考えておりますので、今後検討してまいりたいと考えております。 次に、調理食数の増加に伴う食材等の仕入れについてでありますが、同一の食材を1業者で仕入れることが難しい場合も出てくるかと思われますが、事業者、その他関係者との連携を図り、地産地消も推進できる体制の構築と地場産業への配慮も含めて検討を行ってまいります。 7番、経済団体の補助金の削減は復活させないのかについてでありますが、青山議員にお答えしたとおりであります。 私のほうからは以上であります。 ○議長(守井秀龍君) 松畑教育長。     〔教育長 松畑煕一君 登壇〕 ◎教育長(松畑煕一君) それでは、中西議員の御質問に順次お答えをいたします。 8番、学校施設のエアコン整備についてでありますが、小・中学校15校の普通教室につきましては、100%整備済みとなっております。また、特別教室につきましては、小学校では図書室、理科室などで100%整備済みであります。 中学校では、未整備の家庭科室、美術室、技術室について現在検討をしているところでございます。 9番、学校給食費の来年度の原資はどこに求めるのかについてでありますが、前年度及び今年度当初予算と同様に、まちづくり応援基金繰入金の充当を検討しております。ふるさと納税寄附による基金であることから、教育のまち備前市の推進に対する一層の支援をいただけますよう周知に努力をしてまいりたいと思っております。 私からは以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) 吉村市長、中西議員の答弁漏れがありますので。第1点が同和との交渉はどうですかということ、それから2点目は災害予想されるときはどうかということ、それからサイクリング等の件についてはどうかという問いが今ありました。 吉村市長。     〔市長 吉村武司君 登壇〕 ◎市長(吉村武司君) それでは、お答えいたします。 通告になかったものですから、省いておりましたけども、御質問がございましたから申し上げます。 同和の土地の交渉につきましては、いずれにいたしましても実は合併特例債等の期限が近づいております。また、補助金、助成金をもらうためには市が所有を既にしておらなければその申請に対して実はできないわけであります。今現在、備前市が所有しております土地につきまして、最も好ましいところが今回議会の議決をいただきました旧遊技場の跡地でございます。そのようなことから決めさせていただきました。 なぜ災害が引き出される土地か、私は今の市民センターも隣接地であります。そして、多くの商業施設も片上校付近にあります。もちろん県も今防潮堤を造っております。災害の規模によって違いますが、備前市は海に囲まれた町でもあります。日生から鶴海まで、国も県も市も災害に対して人命と財産を守るために頑張っております。これからのこのような図書館等の公共施設につきましても、その点は十分に考慮しながら設計をされるものと思っております。 3番目、サイクリングロード、交差点の改良、クライミング施設など、当然そのような施設も地区民のほうから要望が出ております。そういうことも十分考えながら交通安全、そして道路の改良、県との協議、地区の皆さん方の要望も織り込めて何ができるか、何ができないかということを検討次第、議会及び市民の皆さん方にも提供するべきだと思っております。 私のほうからは以上であります。 ○議長(守井秀龍君) そのほか答弁漏れがございましたら議員のほうから指摘ください。 よろしいですか。 それでは、再質問はありますか。 再質問に入ります。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) 高い国保税のところで、一律の減額は行わないということでありましたが、最後の御答弁の中で未就学の子供に対して均等割、5割減額をするということ、この春からやるということをお伺いしました。これは私は一歩前進だとは思います。しかし、これあくまでも市長、ゼロ歳の子、1歳の子、何も所得がないわけですし、生まれてきたらすぐ税金が取られる、それも今回安くなって5割にはなるといえどもこれはいかがなものなんでしょうか。やはりもっと進んでここのところを10割減額しますということにはならないものなんでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 森保健福祉部長どうぞ。 ◎保健福祉部長福祉事務所長(森優君) 未就学児への均等割の軽減なんですけれども、議員さんおっしゃられるように生まれてゼロ歳でもかかってくるということなんでございますけれども、これにつきましては国保税の基準によりまして今回未就学児の均等割の半額というのを実施しております。そこらあたりの決まりを遵守しまして今後も国保税のほうを適切に課税していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) 教育委員会では全ては子供のためにというすばらしい標語がありますけども、福祉のサイドからしてもそれは私は上乗せをしてあげて、全ては子供のためにと、未就学児を備前市は大切にしていますというようなプロフェスができないものかどうなのか、いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 森保健福祉部長
    保健福祉部長福祉事務所長(森優君) この国保税の均等割につきましては、先ほど申し上げたような考え方の中で実施していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) ここはでも市長、私かじ取りの市長に御答弁をいただきたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 我々は、備前市単独でできることと法律に基づいて課税をしなきゃならないこと、あるいは国の行政指導に基づいて均一な行政指導に基づく制度設計をしなきゃならない。今年度は、このような国からの方針で5割の減額をされたものと思っております。これからも国の動向を注視していく必要があろうかと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) 今まで私もこの議会で未就学、子供たちの均等割を少なくするようにという声が一つは国にも届いたということで私はよかったというふうに思っています。 その上で、介護保険料のところですけども、市長もおっしゃられましたように備前市の介護保険料、今県内でも2番目に安いと言われているところであります。これはそれぞれスタッフの方たちの御努力の中で可能になったことだとは思うんですが、引き続き9期目も、それは確かに計算をしてみないと、推計を出してみないと分からないけども、なるべく備前市としては安い保険料にしたいと、こういう気持ちは市長おありでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 当然であります。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) 続きまして、独り暮らし高齢者の訪問活動なんですが、実は介護保険制度ができているから高齢者の福祉は万全なんだと。そうではないのがこの独り暮らしの高齢者の問題なわけです。介護保険から漏れているところがあると。そこのところをどうするのかというのを私は備前市としては考えてほしいというふうに言っているんですね。 独り暮らしの高齢者の生活問題については先ほど私は申し上げましたけども、この問題は深刻なわけです。全国でも独り暮らし高齢者への訪問活動が行政を挙げて取り組んでいるところと民生委員さんの活動にお任せになっているところ、この2つになってしまっているんですね。備前市の場合はどちらかというと民生委員さんにお願いをしてある。ところが市長、民生委員さんというのはこれまた忙しい方で、地域も広く、ケースも80どころではなくて200とか大変たくさんのケースを持っていると。お忙しいので、独り暮らしの高齢者の方の御訪問も大変な負担になっているわけであります。 私は、そういう意味ではここの独り暮らしの方の問題点、相談に乗って解決してあげるという意味では例えばの話ですけども、社会福祉協議会に独り暮らしの訪問制度を委託をしてあげる。社会福祉協議会には実は福祉委員という方がおられます。これは民生委員さんよりももっと数が多くて、地域的にも狭い地域で大体町内会単位で2人ぐらいはおられますからカバーできると。そういう委託事業も私は検討してみられてはいかがかと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 森保健福祉部長。 ◎保健福祉部長福祉事務所長(森優君) 社会福祉協議会への委託につきましては、市民の方のニーズ等を含め今後検討していきたいと思います。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) 私は一つお尋ねをしてみたいんですが、備前市の独り暮らしの高齢者というのは何人おられるんでしょうか。 実は、全国統計というのは2019年のデータで単独世帯が736万9,000世帯、全体の28.8%というものが出ているんですが、私が調べているレベルでは備前市の独り暮らしの高齢者、単独世帯、何人おられるんでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 森保健福祉部長。 ◎保健福祉部長福祉事務所長(森優君) 大変申し訳ございません。今手元に人数の資料を持ち合わせておりません。 ○議長(守井秀龍君) 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) 私の今までの経験では、私があるセクションに問い合わせたところ備前市ではそういう統計は取っていないということでした。実態の数がないんです、備前市には。市長、これはどう思われます。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) データ、統計はあるということにどなたも異議は挟まないと思っています。ただ、今現実に部長から申しましたように取っておらないと、分からないということでございますので、そういうデータもこれからの福祉政策を遂行するには必要な基礎統計資料になろうかと思っております。取れるものからそういうような資料も取らせていきたいと思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) ありがとうございます。ぜひ市長のように一つの福祉政策を決めていく資料になっていくわけでありますから、ぜひ取っていただきたいと思います。その点、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、少し私が市長の答弁を聞き取れなかったところがありまして、三石のほうで若者向けの公営住宅を整備するというふうに御答弁があったんでしょうか。もう一度すいません。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) そのとおりであります。 ○議長(守井秀龍君) 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) どの程度の戸数をお考えになっておられますでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 大森都市整備部長。 ◎都市整備部長(大森賢二君) 現在のところ、面積的にその土地につきましては5戸ぐらいを予定しております。分譲であったり、公営住宅であったりというところを今検討しておるところでございます。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) あわせて、障害者の方を対象にした公営住宅ですけど、これは障害を持った方、つまり若い方も、あるいは高齢者の方も障害を持ってくるわけでありますから、それは今現在の備前市の公営住宅にはなかなかそういう対応するものがない。障害といってもかなり幅広いものがありますから、これについては一度私は市長、研究をしていただければと思うんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 確かに議員おっしゃるとおりでございます。県ともよく相談をしてまいりたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) 図書館の整備ですけども、南海トラフが起こった場合にこの市の庁舎もどうかと思われるようなところがあるわけであります。だから、入り口のところには遮水板が設置されるというような対応もしているわけであります。それを公の施設を海寄りの津波が来るであろうところへ持っていくというのは私はなかなか勇気が要るというふうに思っているんです。 今、県がやっている工事は高潮対策、防潮堤なわけです。津波対策ではないわけです。津波対策だとあのような防潮堤のものではもたないものだと私は思っております。 東北で私は津波対策の堤防を見てきましたけども、それは基礎からしてこの庁舎ぐらいの基礎が、底辺があって上が成り立つぐらいのものです。津波と高潮対策ではもう全然雲泥の差があるわけです。 必ず30年間で8割の可能性があると。液状化と津波が押し寄せてくる。それを真っ向からまともに受ける建物でありますから、どのような強度を持たなければならないかなんてなことは私も専門家ではありませんからこういうものだということは言えませんけども、しかしそれは相当な規模にならざるを得ないものじゃないかと。この点を私は検討する経緯の中になぜここが安全ということが十分入らなかったのか。 公共施設ですからつくってしまえばもうあと何十年そこに存在し得るわけで、あと維持管理もしていかなければいけないと。このリスクをどう考えるのかということは、私はこの経緯の中で一番私自身も不安だったんです。 図書館をつくってほしいというのは少なくとも私はこの議会で一番最初に言った議員であります。だから、そういう意味では図書館を私はぜひ欲しいと思っているんですが、安全性を担保しないと私は図書館どのような形で安全が担保されるのか、本当に私は不思議でならないんで、その点を重ねて市長にお伺いをしておきたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 議員がおっしゃっとるのは多分南海トラフ沖地震のことだと想定しますが、備前市は和歌山でもなければ高知でもないわけです。私は、素人ですからいろんな書物を読んでおる知識で、私の今の現在の知識はたしか南海沖トラフが来た場合に約4時間後に備前市に来るだろうと。その高波はおよそ1メートル、2メートルだろうというようなことを何か読んだ記憶があります。 今議員のおっしゃるのは、本当に和歌山沖あるいは高知沖に海に面してつくっているところは多分東日本の震災を見たときに二十数メートルの高波が来ておるというところと、大阪湾を渡り、紀伊水道を渡り、淡路島を通り、小豆島を通り、そして赤穂御崎から瀬戸内海へ津波が来るわけなんで、東日本の震災のときに私ちょうど小豆島におりましたけども、約20センチの高波でありました。ちょうどそのときに中国地方で初めてクルーズ船の、観光クルーズの勉強会がありまして、その日にたまたま偶然船に乗って小豆島で1泊したんですけど、そのときに20センチでありました、仙台沖で起こりました地震が。ですから、何か今議員は目の前で備前湾で南海トラフが起こるというような前提であれば大変になりますけども、その辺は私科学者でありませんので、この十数年地震については一市民としても安全・安心を守らなきゃならないと思って記事には注目しておりますけども、今の言われるのは多分和歌山沖から和歌山、高知の辺の地域の海の目の前の公共施設を言うておられるんじゃないかと思いますので、ちょっと勘違いをしておられるんじゃないでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 梶藤総合政策部長。 ◎総合政策部長(梶藤勲君) 災害等で非常に心配だというお話なんでございますが、市長申し上げましたように先日来防災マップというのをお配りしております。こちらの地図にも記入しておりますが、市民センターの前の今の遊技場跡地につきましては、道路部分については津波の浸水区域ということになっておりますが、駐車場と建物のあった場所についてはその区域になっておりません。そのことだけはお伝えしておきます。 以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) 災害というのは想定外を想定していかなければいけないと。つまり道路までは浸水区域になっているけども、それ以降は大丈夫なんだと。しかし、そもそも南海トラフの大津波についてはいろいろシミュレーションをしてやっていますけども、相当片上湾の中には入ってくるということが言われているわけであります。 同時に、液状化があるわけです。これは鳥取西部地震のときにあそこの道路部分を見ていた市民の方が道路がウエーブしたと、ずっとあの辺りがね。ということを言っておられました。その後、液状化というのがずうっと静まってきますから今のような形で落ち着くわけであります。だから、いずれにしてもそういう危険性を持つところへ出ていくということが私はいかがなものかと。市長は大丈夫だと言われるわけですから、これは見解が違いますから、私としてはそういうリスクを持つところにつくるのはどうかというふうに思っているわけであります。 この遊技場跡地を買うときの理由の一つに交差点改良というのがありました。これも私は昨年の2月の定例会で申し上げました。市長がまだ復帰される前でありますが、議事録を検索していただければ私の交差点改良をお願いしたいということが出てくると思います。 その交差点改良も当然されるというふうに思っておいてよろしいでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 当然、我々はこの250号線の結節点であります今の市民センター横は御存じのように250号線のほうから大きくカーブをしてきております。県ともよく相談をしながらやっていきたいということは昨年度も答弁をしております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) ぜひ私はこの交差点改良をしていただきたいというふうに思っています。 しかし、この交差点改良をするには現在地だけの土地では私はできないんではないかなというふうに思っています。また、いろんな計画が出てくるんじゃないかと思いますが。 あと、ここの遊技場跡地についてはサイクリングターミナルについては何かお考えがあるようなことを答弁しておられました。アーバンスポーツやクライミングや何かいろいろ市長言われたんですが、そういうものも整備をされる御予定なんでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 地元片上から要望でございますので、前向きに検討したいと思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) あと、市民センターですけども、総合芸術センターとか、なかなかいろいろ言葉が出ていましたけども、周辺の状況を見ながら総合的に判断したいということでしたが、市長の総合的に判断するということですが、中にはもうこれを全部なくしてしまう、あるいはこれを生かして新たなものにすると。このあたりはいかがお考えなんでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 当然、今の備前市の財政状況を考えますと、今の市民センターを取り壊して新たな施設をするというところまでの計画は私は持っておりません。今の市民センターからは中央図書館が抜け、そして中央公民館が抜ける予定でありますから、相当数その部分の場所及び講座室等につきましてもいろんな案が出てきておりますので、市民センターとしてその後も利活用できるように考えていくべきだと思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) 私は、財政問題についてそんなに詳しく見ているわけではありませんけども、旧アルファビゼンの活用や新しく図書館を1棟建てる、それから市民センターを改修をする、共同調理場を新しくする、財政のほうは市長大丈夫でしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) そのために合併後の1市2町で3つある施設を2つ、1つというような形で合併特例債があと3年に迫っておるわけであります。その合併特例債の枠を使い切ることによって、俗に言う交付税の対象になって少しでも備前市の財政がよくなりながら合併後の一つの施設、私から見ますとこの市役所も合併特例債を使ってつくらせていただきました。この市役所だけで終わるにはもったいないことだと思っておりますので、そのような1市2町で3つあるものを一つにしていくということのこの法律の下にある特例債を使うということも一つの政治手法として大事なことだと思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) 学校給食の共同調理場を統合して2,000食の調理場を建設することについてでありますが、市長は給食費を無料にした理由について食を支える、おいしいものを食べていただいて健康に育っていただくと、そういう子供を念頭に置かれたものだというふうに私は理解をしているわけですが、今度大きくしてしまいますと先ほどのお話ですと栄養士は2人しか配置ができない。これまでも栄養士さんは学校の食育ということで授業の中にも参加して子供たちと一緒に食を支えてきた、そういうことができたわけですが、今度は今5人栄養士がいますが、今度は栄養士が2人になってしまうとなるとそういう食育に関わる栄養士の働きが私は弱くなってしまうんじゃないかと思うんですが、これはいかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 石原部長。 ◎教育振興部長(石原史章君) お答えします。 先ほどの市長答弁の中でも触れさせていただいておりますが、市費での栄養教諭の配置なども今後検討すべき課題であると考えております。基準は基準としてありますけれども、それはある意味最低のライン、最低という意味での基準というふうに理解をしたときに、そこはやはり食育に力を入れていこうという姿勢でその配置についても前向きに考えていきたいと、そういうふうに取り組んでいきたいという思いでございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) 学校施設のエアコンの整備ですけども、本来なら私は備前市のエアコンの設置はもう既に何年も前に終わってしまっているとさえ思っていたわけです。ところが、中学の合併問題があって、恐らくこの中学校でのエアコンの設置が進んでいなかったというのがあるんだと思うんですが、なぜこんなにたくさんもの技術教室のエアコンの設置が遅れているのか、今から検討しているんだったらもう。 かつて吉村市長がおられたときのエアコンの設置をお伺いすると格段の私は遅れだと思うんですが、それはいかがですか。何でこんなに遅れてしまっているんですか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) それは残念ながら前市長、前副市長に聞いてもらわなければ私は分かりません。 ○議長(守井秀龍君) 中西議員。 ◆15番(中西裕康君) 私は教育委員会にどうして遅れているのか……。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 ◆15番(中西裕康君) まだ検討する段階なんか。 ○議長(守井秀龍君) 石原教育振興部長。 ◎教育振興部長(石原史章君) 現在、この令和4年度の当初予算でも予算を可決いただいているところでございますので、先ほど教育長答弁で申し上げましたように現在検討中ということでありますが、家庭科室6室、美術室3室、技術室5室、それぞれ整備を進めていくということでの検討段階であるというふうに御理解いただければと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 以上で中西議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) この際、暫時休憩いたします。     午前11時44分 休憩     午後1時00分 再開 ○議長(守井秀龍君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、西上議員の一般質問を願います。 11番西上議員。     〔11番 西上徳一君 登壇〕 ◆11番(西上徳一君) それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 大きな1点目、市指定文化財についてお伺いいたします。 備前市文化財保存活用地域計画を読みました。その中で、文化資源を次世代に引き継ぐためには適切な管理、適時の修理を行う必要があります。近年、市指定の建造物で大規模修理が連続し、多額の補助金を交付しています。さらに、毎年指定文化財に草刈り等の管理費用の補助や防犯・防災設備への補助も行っています。しかし、補助する行政側、管理する所有者側双方に負担が大きく、今後指定された建造物などの経年劣化に伴う維持管理に係る費用の増大も見込まれます。保存修理のための補助金や調査経費は年々増加する傾向にありますとあります。保存状況と今後所有者側も高齢で草刈り等が厳しいという声を耳にしていますが、いかがでしょうか。 2点目、備前市には国宝旧閑谷学校講堂、特別史跡旧閑谷学校、国指定史跡備前陶器窯跡、丸山古墳、岡山藩主池田家墓所をはじめ歴史的に貴重な文化財、文化資材、資源が数多く残されています。これらの豊かな文化資源は、備前市を形成してきたあかしであり、地域の人々の営みと関わりながら受け継がれてきました。 そこで、お伺いいたします。 和意谷お塚の池田家墓所の現状はどうでしょうか。 大きな2点目、「ハルカの陶」第2弾についてお伺いいたします。 2019年主役の奈緒さん、人間国宝役の笹野高史さんで人気を博した映画「ハルカの陶」が上映されました。備前焼と備前市観光振興に貢献されました。約3年が経過し、第2弾を期待しています。 そこで、瀧羽麻子さんの作品で「茄子と珈琲」、岡山県備前市横尾農園で岡山県の伝統野菜鶴海ナスと岡山県伝統工芸備前焼がコラボした作品です。第2弾にぴったりの作品だと思いますが、いかがでしょうか。 大きな3点目、空き家についてお伺いいたします。 放置され、老朽化した空き家は倒壊の危険性があるだけでなく、不審者の侵入、放火、ごみの投棄、悪臭、害虫の発生など、周辺の住環境へ様々な悪影響を及ぼす可能性があるので、対策が必要です。 とはいえ、国は空き家問題を放置しているわけではありません。2015年5月に空家対策特別措置法が施行され、空き家への立入調査や指導、勧告、撤去などの権限が全国の自治体に与えられました。 1点目、以前から空き家の所有者の多くは責任を持ってメンテナンスを行っていました。定期的に通って草刈りなどをしていましたが、コロナ禍でそれができない所有者が増えてきました。その結果、庭の樹木が越境して道路に出る、また落ち葉が道路に散乱する、近所の方々は困っております。市の対応はどうでしょうか。 2番目、指導や勧告などの対象になるのは空き家の中でも特定空家等とされるものです。具体的には、そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態または著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態です。そのほか周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態にあると認められる空き家等であります。 そこで、自治体が空き家の所有者に対して何度改善を要求しても対応しない場合、所有者に代わって道路に越境している樹木の枝を伐採したり、放置されたごみを撤去したり、場合によっては建物を解体することができる行政代執行はできないでしょうか。 また、空き家の所有者が特定できない場合、その費用は一旦自治体が負担して、所有者が確定した段階で請求される略式代執行は考えられないでしょうか。 最後、4点目をお願いします。 学校連絡デジタル化について。 文部科学省は、2020年10月全国の教育委員会などに対し学校と保護者間の連絡手段のデジタル化などを推進するよう求める通知を出しました。昨年12月に公表した取組状況の全国調査によりますと、同年9月時点で実施しているのは都道府県では87%、指定都市は80%だった一方、市区町村では約56%と差がありました。デジタル化は保護者の評判もよく、急速に広まっています。細かい無駄をデジタル化でなくしていけば教員の負担軽減の効果は大きいと思います。備前市の取組を教えてください。 以上、明快な答弁よろしくお願いします。 ○議長(守井秀龍君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 吉村市長。     〔市長 吉村武司君 登壇〕 ◎市長(吉村武司君) それでは、西上議員の御質問に順次お答えいたします。 1番、市指定文化財についてでありますが、文化財の保存修理費用等などにつきましては、年々増加をしております。今後の対応といたしましては、緊急性や優先度を考慮し、事業内容等で重点的に取り組むものを整理し、進めてまいります。 管理していただいている所有者の高齢化につきましては、ほかの自治体でも同様の問題に直面しており、他自治体の動向等も参考にしながら保存に対する今後の対策を考えてまいります。 また、和意谷の池田家墓所の現状につきましては、年に2回草刈りを行っており、登山道や墓所はきれいな状態であります。墓石につきましても、良好な状態で保存されております。しかしながら、墓所に附帯する扉に幾つかの劣化したものがあり、修繕すべき箇所につきましては県の文化財課及び文化庁と協議を行いながら対応をしてまいりたいと思います。 2番、「ハルカの陶」第2弾についてでありますが、備前焼を題材にした映画が公開され約3年が経過し、岡山県が誇る伝統工芸品の備前焼が全国に知れ渡るなど、知名度向上に寄与されたものと思われます。 近隣市町でも地域振興や観光振興、特産品の知名度向上にと映画制作や撮影が行われております。こうしたことから、本市におきましても地域の魅力を広くPRできるよう、映画やテレビ、動画など各種メディアを最大限に生かしたパブリシティー、広報活動に注力をしてまいりますので、議員各位におかれましてもこうした地域のすばらしい情報を今後とも御提供いただきますようよろしくお願いをいたします。 3番、空き家についてでありますが、落ち葉や樹木等のメンテナンスができない空き家への対応については近隣の方からの苦情等があれば所有者のほうへ状況を説明し、適切に管理していただくようお願いをしております。 また、通行等において安全を確保する上で緊急性の高いものに関しては、道路支障木として市が対応をしております。 次に、行政代執行や所有者不特定の場合の略式代執行についてでありますが、行政代執行法に基づき執行は可能でありますが、所有者を特定している特定空家等に対しても今後も粘り強く除却をお願いし、所有者が不特定な特定空家等に対しては略式代執行も視野に入れ、検討してまいります。いずれにしましても、関係機関等に相談をしながら手順を踏み除却できるよう努めてまいります。 私のほうからは以上であります。 ○議長(守井秀龍君) 松畑教育長。     〔教育長 松畑煕一君 登壇〕 ◎教育長(松畑煕一君) それでは、西上議員の御質問にお答えをいたします。 4番、学校連絡デジタル化についてでありますが、市内の小・中学校全校でメール配信ツールを利用しており、緊急情報、不審者情報などを保護者に一斉メール配信することで学校から家庭への連絡を行っております。 今後、デジタル化をさらに進めるため、配付タブレットを活用して欠席連絡を行うなど、デジタルツールの利用を検討しながら保護者と教員の負担軽減にさらにつながるよう努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) 再質問はありますか。 再質問に入ります。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) それでは、1番目の文化財のところからいかせていただきます。 文化財所有者が抱える問題点が幾つかありますので、再質問させていただきます。 御答弁は波多野部長でお願いしたいと思います。 保存のための資金不足がよく私らの地域でも言われておるんですけれども、各種助成金の制度は整備されているものの、文化財を適切に修繕する費用を捻出することが大変困難な状況になっております。私財をなげうってまでもやっておられる方もおられると聞いておりますが、その辺のことは部長どうお考えでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 波多野社会教育部長。 ◎社会教育部長(波多野靖成君) 再質問にお答えいたします。 保存のための資金不足につきましては、市の助成制度を活用するだけでなく、今後は民間資金の導入や様々な補助制度を活用しながら、まず地域の方と連携して進めていけばいい方向に進むのではないかと思っております。 また、修理に向けての具体的な保存方法等につきましては、やはり専門の方の助言を聞くことが重要ではないかと思います。私ども教育文化振興課にも各学芸員がおりますので、そのあたりもお気軽に御相談いただければと思います。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) 先ほどの部長の民間資金を使わせて、流用するというようなことで、具体的に民間資金とはどのようなことなんでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁願います。 波多野部長。 ◎社会教育部長(波多野靖成君) 市の助成制度としては備前市ふるさとづくり事業補助金等がございますが、例えばエネルギア財団とかの文化、それからスポーツ等に関する2分の1補助等も募集はあります。私どものほうに御相談いただければそういった民間の助成制度のほうも広く御紹介してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) よく分かりました。また、御相談させていただきたいと思います。 それから、続きまして部長、所有者が高齢化されておって、後継者も不在じゃというようなことをよく言われておるんですけれども、文化財所有者の後継者問題が深刻化されております。その中で、保存のための費用や負担が今さっきも言いましたけれども、そういうもんがあるということで子や孫に無理をさせたくないというような方もいらっしゃるんですけれども、そういうような方がおられる中での保存ということで部長どのようにお考えでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁願います。 波多野社会教育部長。 ◎社会教育部長(波多野靖成君) 文化財を保存されている方、または所有されている方がどんどん御高齢になっていくというのは市内においてどこでも同じ問題ではないかと思います。これを例えば草刈りに置き換えたといたしましても、周りの草刈りもできなくなるといった高齢者も同じ問題ではないかと私は思っております。ですので、この文化財は必要であるということをその地域内に広く浸透させて私どもと一緒にそこで啓発する、大事さをアピールすることによってどんどん手伝っていただける方、地域の中の互助でやっていく制度が図られるんではないかと思っておりますので、まずは活用、それからPR、それを地区内で共に行っていくことが必要ではないかと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) ありがとうございます。地域を巻き込んで広く浸透させていくというような御答弁で分かりました。そのようによろしくお願いいたします。 そして、保存していく上で十分な保存する知識、保存のノウハウが要るわけですよね。そのノウハウがどういうふうに若い子に、次世代の方に伝えていくのか、その辺もどういうふうにお考えなんか。先ほどと同じように地域を巻き込んで浸透させていく中でのことで、その中でやっていくのか、またほかに方法があるのか、その辺も部長お知らせください。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 波多野社会教育部長。 ◎社会教育部長(波多野靖成君) ノウハウにつきましては先ほど答弁いたしましたが、専門的なことは私どもの教育文化振興課学芸員に御相談いただければと思いますが、一度佐山の古墳群について岡山理科大学の教授が専門的に調査に入られたというような例もございます。私どもも連携をしている大学にそのような学部がありましたら、ぜひその学部にも調査の依頼をかけたり、それからやはり子供の頃からこういうものがあるというのは学校の中で教えていってほしいなということもありますので、まず全体的な浸透は小学校から、専門的な調査、ノウハウについてはやはり大学等の力も借りながら進めていくのがよろしいんではないかと思っております。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) 専門は小学校から、専門じゃなかった、まずは全体は小学校から、専門は大学ということで、反対のことを言よるのがすいませんでした。 すいません、先輩殿。すいません。 その中で部長、未指定文化財、未発見のものも多々あるんですよね。それは所有実感がない状況に、ちょっと分からんようになってきた。 その未指定、未発見のこれをやりよらにゃ消失につながっていく、ええものが消えてしまうというケースにつながってくるわけですけれども、この辺あたりも未指定、未発見の辺は部長どう思われますか、お考えですか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 波多野社会教育部長。 ◎社会教育部長(波多野靖成君) 未指定の文化財につきましては、備前市の地域文化財保存活用地域計画の資料編のほうにも載せておりますが、指定されていない文化遺産であろうと思われるものは備前市内に3,200件あります。そして、この本を見ることによって初めてこのようなものが地域にあるのかというようなこともございます。まず、各地域にこのような指定されていない、しかも文化遺産と思われるものがあるということを私どもも広く公民館等を通してPRいたしまして、その文化財の重要さ、あるいは地域における新たな発見ということも含めまして、これは貴重なものであるというようなことをPRしていきたいなと、それが第一歩であると思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) ありがとうございます。 そして、池田家墓所のことについてお伺いしたいと思います。 旧吉永町時代に遡りますけれども、たしか秋10月頃だったと思います。この塚のところで20名程度の墓参行列が旧吉永町時代にされとったというようなことで、町内外から2,000人から3,000人の来客があったと聞いております。このようなことが今やまっておるように聞いとんですけども、これ復活されるような、こういうようなことは考えられていないんか、これからしていってくれるのか、このあたり部長どう思われますか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 波多野社会教育部長
    社会教育部長(波多野靖成君) 議員おっしゃられておりますのは、10月末に和意谷お塚まつりということを指していらっしゃるのではないかと思います。 この祭りにつきましては、和意谷の史跡保存会という団体が中心になりまして、岡山藩主池田家墓所が国の史跡として指定されたのを契機に分析によりますと1,200人ぐらい来て、2回かなり盛大にやられたと聞いております。今、あそこの保存会のほうは高齢化で三、四年前に既に消滅しております。ただし、このような催しがあったというようなことを語り継いでいくということも必要だと思いますし、また地元の方で顕彰を深めていこうというのは文化財にとって非常に重要なことだと思いますので、まずその経緯をたどりながらこのような催しがあったというのも語り継いでいくことが必要かと思います。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) 語り継いでいくということで、語り継ぐんじゃなしにこの祭りを復活してくださいというので私は今言よんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 波多野社会教育部長。 ◎社会教育部長(波多野靖成君) もう復活につきましては慎重に検討したいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) 慎重に検討してください。よろしくお願いします。 続きまして、「ハルカの陶」の第2弾の映画の件に関してですけれども、これは映画ということでメディア出身の副市長にこれはちょっと答えていただきたいなと。今節初登場かと思いますが、よろしくお願いいたします。 フィルムコミッションが定着しまして、下手な宣伝キャンペーンより映画のスクリーンに町並みを映し込むことでPR効果の高さを感じる人が増えているというようなことで、そこで市が自発的に映画を誘致して映画を盛り上げることで結果的に地元を強くPRすることができると。前作よりももっと町並みをより強く映し出していくことが備前市をPRすることじゃないかなと思います。副市長、お考えをよろしくお願いします。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 杉浦副市長。 ◎副市長(杉浦俊太郎君) 御質問ありがとうございます。 私自身、備前市は八塔寺から日生諸島まで豊かな自然と歴史、ロケ地としてやはり宝の山であるというふうに考えております。 最近は、皆さん御存じのとおり映画「とんび」であったり、手前みそですが、NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」、岡山を舞台にした作品が大変増えています。実は、これ偶然ではなくて実は岡山県フィルムコミッション連絡協議会という県内7つの市でつくるコミッションの連絡協議会がワンストップの窓口というんですか、統一窓口として積極的に誘致活動を行っているんですね。ですから、備前市単独の活動、それからフィルムコミッションを備前市で立ち上げて、その協議会に参加してまたオファーを受けるという両面の作戦が考えられるかなというふうに考えています。 岡山県として、これもう岡山方式と呼ばれるぐらい全国で注目されている方式なので、ぜひともこのコミッションを立ち上げて協議会に参加することが備前をアピールする近道なのかなあというふうに思っておりますので、担当に研究をさせたいと思います。もう7つの市でできていることが備前市でできないはずないと私は思いますので、作業をさせたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) ありがとうございます。岡山方式のフィルムコミッションがもう立ち上がっているということで、これは備前方式のフィルムコミッションということで副市長よろしくお願いいたします。 そして、せっかく市長も同じのを持たれてありがとうございます。せっかく鶴海のナスビと備前焼がコラボした雑誌に、小説に巡り会ったんですけれども、このまま映画、実写版、アニメでもいいんですけれども、なかなかそれは無理、なかなか資金のこともありましょうから、まずは「広報びぜん」の一こまの中ででも連載ものとして5回でも10回でもというようなことができたら少しはPRできるのかなと思うんですけれども、市長いかがですか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 大変いい提案をいただいております。この横尾農園というのを舞台に瀧羽麻子さんがつくっております。私も読ませていただきました。こういうものを市政だより等のどこかに連載もんとしてつくれるということもいいアイデアでございますので、これだけじゃなしに備前市に関するそういうノベルもの、小説、随筆、その他、これからも発掘しながら3人の直木賞作家を輩出した備前市であります。1人は文化勲章までもらわれた日本の文豪の最高峰の方も伊里で育っておられたわけであります。追加、新しい方も加賀翔さんまで含めて備前市には立派な方が出ておりますので、歴史民俗資料館等を含めて我々市民の人が多くを知るということは大事と思っておりますので、努力してまいります。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) どうぞもうよろしく市長お願いします。 3番目の空き家について再質問させていただきます。 隣の家の竹や枝が境界線をというのを、話は今しましたけれども、地下を潜って根っこが来た場合、これはどういうふうに対応すりゃあいいのかなというような疑問もこの間市民の方から言われたんですけど、それもひとつお願いいたします。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 大森都市整備部長。 ◎都市整備部長(大森賢二君) 鳥獣といいますか、そういう被害という、猫が……     〔「え、鳥。すいません」と11番西上議員発言する〕 根っこ、失礼しました。     〔「根っこ、猫じゃなくて根っこ。根です。根っこ。根が下から越境してくる。隣の家の根がこっちの隣の家に」と11番西上議員発言する〕 現状を見てみないと分からないんですが、民法上はよその敷地に入ると切ってもいいとか、上からであると切れないとか、そうしたものがあろうかと思いますが、どちらにいたしましても市のほうに言っていただきましたら地権者の方に連絡させていただいて、困っているということで御連絡はさせていただくようになるかと思います。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) 分かりました。もう困ったら大森さんところへ電話せえというようなことで対応させていただきます。 そして、行政代執行なんですけれども、他市、他県では行政代執行のマニュアルをつくられとるところがあるようにホームページで見たんですけれども、これも必要なガイドラインを基準として作成されれば担当の方も困らんと思うんです。担当の方の負担を減らす、円滑にことが行われると思うんですけれども、そういうようなことはお考えになれませんか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 大森都市整備部長。 ◎都市整備部長(大森賢二君) 備前市の場合、まだ行政代執行までいっている事案もございませんが、何件か抱えております。備前市の場合は解体の除却の費用、補助金も設定しておりますので、それを併せて今粘り強く解体に向けて作業をしておるところでございますが、最終的に代執行、略式代執行という形になる前にそういったマニュアル等必要になってくるかと思いますので、検討をしていくことになるかと思います。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) 平成27年にこの法ができまして、施行されて以来東京葛飾区で第1発目をやられたというような、これを皮切りに全国でちょこちょこやられておるということで、他市他県の行政代執行マニュアルを参考にしていただきまして、ぜひとも備前市の行政代執行マニュアルを作成していただきたいと思います。お願いします。いかがですか。 同じ質問だったか。よろしくお願いします。いいです。すいません。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 ◆11番(西上徳一君) はい。 ○議長(守井秀龍君) 再質問はよろしいか。     〔「ちょっと待ってください」と11番西上議員発言する〕 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) 最後はデジタル化ということで、教員の働き方改革につながった例もあるということで調べてきたんですけども、埼玉大学教育学部附属小学校、これは児童数が630人というかなり大きい学校なんですけれども、2020年4月からIT企業サイボウズの協力を得てクラウドサービスkintoneの実証実験の形で導入されました。アンケートの集計もできるようになり、翌年3月までの1年間で残業を計587時間、印刷費用を19万円削減できたというような事例がございます。備前市の児童数に対する費用対効果を精査する必要もございますけれども、ぜひこういうシステムを利用していく必要性があると思うんですけれども、教育部長はいかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 石原教育振興部長。 ◎教育振興部長(石原史章君) お答えします。 先ほど、御紹介のありました点なども踏まえまして、学校現場のICT化に取り組んでいるところでもございますので、そういった点につきましても研究を進めて、できるところから取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 西上議員。 ◆11番(西上徳一君) 以上で再質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(守井秀龍君) 以上で西上議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) この際、新型コロナウイルス感染症対策として暫時休憩いたします。     午後1時38分 休憩     午後1時55分 再開 ○議長(守井秀龍君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、松本議員の一般質問を願います。 5番松本議員。     〔5番 松本 仁君 登壇〕 ◆5番(松本仁君) それでは、始めます。松本です。 まず1番、人口減対策について。 ウクライナへのロシア侵略、米中経済戦争などの影響もあり、日本経済に明るい将来は見えてきません。失われた30年と言われるように労働者の賃金は上がらず、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランスなどと比べても30%から40%低い状態が続いております。いろんな世論調査が行われていますが、今生活が苦しいと思われている家庭は57%、母子家庭におきましては83%でございます。国民の貯蓄、資産におきましても、貯金ゼロの人が20代で61%、30、40代で45%、50代で43%、60代で37%でございます。30歳以下の成年労働者の約37%が年収200万円以下の非正規雇用の状態でございます。 この状態が10年以上続いております。自分たちの時代は年金は当てにできないとの思いは多くの若年層が持っております。最近、政府が発表した男女共同参画白書によりますと、30代の若年層の3割が結婚する気はないと答えております。 また、家族の形態の変化として1980年と40年後の2020年を比較されておりますが、夫婦、子供世帯が42.1%から25%の半分に減り、家族形態で独身世帯が19.8%から38%、2倍に増えております。 この原因として理由の一番大きいのが経済的に結婚、子育てが考えられないということです。民間有識者でつくる日本創成会議の人口減少問題検討分科会が2014年に公表した将来推計の結果によれば、このような情勢の中で大都市部を除き地方の市町村の人口は減り続けており、18年後の2040年までには全国の半分の自治体が消滅していると書かれております。この本2冊に書いております。 備前市においても例外はなく、昨年9月に発表された第3次の備前市総合計画も将来予測について、これですね、書いております。備前市予測については2040年には2020年比で35%減少すると予測されております。備前市からの転出と備前市への転入の状況を表す社会動態は、10年間で毎年平均転出のほうが200人多くなっております。備前市合併以来17年間議論してきたと思います。若年層の人口減少については出生率を上げる取組と子育て世代の転出を少なくすることが重要と書かれておりますが、人口減少に歯止めをかけるほどの有効な手だてがいまだ見いだされていないのが現実だと思います。 2014年、安倍内閣以来国も本格的に予算をつけ、取り組んできましたが、目に見える成果が出ておりません。この問題は、国政レベルの問題であり、いまだ先の見えない困難な課題でございます。人口構成が逆ピラミッド型で、子供を産む世代の絶対的人口が減っております。日本全体で働く世代、出産世代の人口が減るのですから備前市も人口、特に若年人口が減るのは避けることのできない現実ではないでしょうか。 県下の市町村全てこの問題に直面してきましたが、岡山、倉敷以外他の市町村で住民獲得の綱引きに勝者はありません。備前市の人口は私たちがどう努力しても減っていくという立場に立ち、その現実認識の上で施策を考えることが求められているのではないでしょうか。市長、どう思われますか。 2番目、若年層の人口減の中で財政運営についてでございます。 財政状況を考えますと、備前市の経常収支は97.6%、岡山県、これは令和元年の比ですけど、岡山県が90.8に比べ高水準で県下ワーストであります。財政力指数は0.45であり、国からの交付金に依存しており、自主財源の確保が進んでいないのが現状であります。人口減はGDPの低下をもたらします。地方税も交付税も減ってきます。働く人の人口減の中、歳入が減ることが予測できるのにこのたびも幾度となく否決されてきた不要不急の土地購入や屋根つきスポーツ広場、備前焼ミュージアムの増築、学校給食共同調理場の施設建設が計上されております。 また、将来アルファビゼン跡の再利用計画での看護・介護の専門学校の計画、海の見える図書館の計画も予定されております。備前市の経済運営も我々一般家庭でのやりくりと同じであります。働く世代はこれから収入が減る、子供の教育を考えると新車も買い控える、家の改築も延ばそうと考えます。年金生活者は年金が減る、介護保険料、国民保険料が高くなるからさらなる倹約をしなければならないと考えます。人口減少とそれに伴う歳入の減少が予想されるのにこのような施設、土地購入を企画する市長の考えはあまりにも庶民の意識とは離れています。改めるべきではないでしょうか。当面は、これらの予算の凍結ということは考えられないでしょうか。 3番目、企業版ふるさと納税についてお尋ねします。 市長は、企業版ふるさと納税を年間30億円集め、歳入を豊かにすると有権者に選挙公約しております。今まで幾ら集まっていますか。日本国中で1年で30億円を集めている自治体がありますか。岡山県で過去5年間の総計で1億円、5年間の総計ですよ、総計で1億円集めた自治体がありますか。私の調べでは、倉敷市が4年間で2,600万円、総社市が6年間で2,500万円です。両市に共通しているのはSDGsに協賛している信金中央金庫が1,000万円、これは全国にばらまいております。地元企業である三菱自工が1回、1回のみ500万円の大口を寄附しているのが共通しております。優れた企画をした真庭市でも、三菱地所のような2億2,000万円の大口の協力企業があっても5年間で約2億4,000万円しか集まっておりません。 令和3年大臣賞を受賞した真庭市を含めた4市町村が提出した事業内容はユニークです。それに比べて備前市の地域再生計画は総花的で他の多くの市で見られる内容と似通っていて特徴が感じられないと感じるのは私だけでしょうか。もう少し芯の入った魅力的、独創性のある企画を練り直す必要があるのではないでしょうか。工場が備前市にあったり、何か特別の関係がある企業が多くない限り、非常に難しい課題だと思います。 ある私の知人は言いました。彼は総務部でこの担当をしているそうですけど、工場が何々市にあるから私1,000万円しています。それ以外であったらそんなこと話にもなりませんと軽く答えられました。副市長が2人になり、トップセールスに赴いても30億円集めるのは非常に難しいと思いますが、どうでしょうか。 4番目、図書館についてお伺いします。 令和4年度施政方針では、図書館につきましては教育委員会を中心として新しい図書館の整備とまちじゅうどこでも図書館構想を進めると書いております。令和2年3月に発行されたこの備前市立図書館基本構想では、整備に向けて3つのケースが考えられると書いております。 一つ、1番目、既存の備前市立図書館を増改築する。2番目、他の既存施設をリノベーションし、図書館として利用する。3番目、交通の利便性がよく、新しい土地を確保できる場所へ新図書館を建設する。3点書かれております。 また、今後備前市として望ましい施設規模や立地条件を前提としていくと同時に住民ワークショップなどを開催して意見を集約し、これらの検討課題と市民の要望や財政面なども考慮しながら図書館の整備方法、姿勢を示していくと書かれております。財政が豊かであれば3案がいいに決まっております。財政面を考えれば、財政があまり豊かでない備前市を考えれば1案、2案となります。しかし、案が煮詰まることなく海の見える、海の見える図書館とか、3案でいくとかのような議論、うわさが先行しているように思われます。参考までに、市長は概算どれぐらいの費用が必要と考えられているのでしょうか。3億円以下ですか、5億円以下ですか、10億円以上でしょうか、具体的にあなたの私見でいいですから答えてください。 私は、定年後年金暮らしの中、本代が高くて本を買うことが少なくなり、図書館の利用が多くなりました。3年間ほど日生の図書館に本を借りにいっていますが、読みたいと思う本が本当に少なくなりました。蔵書が少ないこと、蔵書があまりにも10年、いや20年前の本です。経済誌や化学技術書など時代遅れが目立ちます。例えば芥川賞、直木賞などを受賞した小説とか、ベストセラーの本、本屋大賞などを受賞した本、こういう人気のある本をどんどん早めに取り入れてほしいと思います。 貸出冊数、年間増加数を見ても近隣市と比べて少ないのが現状であります。床面積が他市に比べて蔵書数にも影響はあると思いますが、蔵書数、蔵書の中身に魅力がないと思われます。海の見えるサロンのような建物より、図書館は本が中心であります。蔵書の数と質が一番です。そして、建物に使う億単位の金があれば1年に何万冊でも、これは冗談ですけど、1年に1万冊でも数年、数十年購入できます。また、構想にあるようにまちじゅうどこでも図書館であるように、読みたい本がいつでも気楽に読めるシステムづくりも可能になると思います。 建物に関して例を言いますと、少し不便かも分かりませんが、例えば日生の支所を図書館として使い、支所業務を町民センターに移行するなどの工夫をすれば経費もかけずに質の高い図書館運営ができるのではないでしょうか。 日生以外に学校や公民館跡地など、少しの改修で図書館として使える施設があればそれを使うことも考えてはどうでしょうか。図書館は建物でなく、内容なんです。本なんです。蔵書なんです。質なんです。 5番目、アルファビゼンの再利用について。 アルファビゼンの再利用に関し、看護、介護など医療系専門学校の構想が議論されてきました。若い子が片上の町に集い、町が活性化するとか、看護師が、看護介護福祉士は時代が必要としているなど、医療系学校づくりなどが提案されてきましたが、しかし私は素人が運営の困難を知らずにロマンを勝手に頭で描き、思いついた空想としか思えません。 少子化の中、全国的にも18歳人口が減る中、県下の高校生の卒業生は毎年200人ずつ減っています。岡山県でもこの7年間で看護学校が2校閉校されております。 私も20年ほど前、とある看護学校でリハビリテーションに関する事業をしていましたが、この学校では毎年40人定員を満たすのに4回再募集をするそうです。全国の私立大学で募集定員がなかなか埋まらず再募集をかけたり、外国人留学生を頼ったりしていますが、看護学校、介護士の養成校もだんだんそうなっているそうです。 看護学校は、一定の経験を積んだ専任の看護師はもちろん、一般教養だけでなく多くの一般医学を教える医師教官の講義も必要です。多くの教官が必要となります。備前市の3病院のスタッフだけで教師としては足りないでしょう。病院スタッフも本業にプラスしての講義ですから大変です。3病院だけでなく、ほかに多くの実習病院も探さなければならないし、実習そのものも大変です。経験、実績のあるどこかの看護学校を持つ法人に学校運営を全面的に委託する方法もありますが、それを受け入れる法人があるでしょうか。たとえ受け入れた場合でも、多額の補助金を要求されると思います。介護福祉士の専門学校も同様の傾向があります。 以上、備前市立の、市立の専門学校として運営すれば後年にわたって赤字が出てくることは必至です。私は、35年間病院で仕事をしてきましたが、後年は病院管理や看護学校の運営にも携わってきました。少子化が進む現在、素人が自力で医療専門学校を運営することには反対でございます。市長どう思われるでしょうか。 仮に専門学校を断念された場合、以前この建物の再利用を含めた2,000万円以上の調査費用が何のために使われたのか理屈が立たなくなります。使用目的を明確に決めて初めて減築案も浮上してきます。どうお考えでしょうか。 アルファビゼンの処理については長年棚上げされたり、議論を繰り返してきましたが、建物の再利用ではなく、この間議論を積み重ねてきたように解体撤去すべきだと私は思います。解体撤去した後、芝生のグラウンドゴルフ場を兼ねた公園として再利用するなど、そういう使い方もあると思います。新たなプロジェクトでこの土地が必要となればこの平地をすることもできます。どうでしょうか。 最後に、市道の改修実績について。 私は、日生のある町内会の町内会長を2年余りやっております。地区の特徴として坂道が多く、障害者や高齢化する住民にとって滑りやすいコンクリートの道の改修や手すりの設置要望がよくありました。また、イノシシが掘った水路の改修など写真と要望書を持って日生支所に交渉してきました。要望の半数が翌年に回されていたと記憶しています。 日生支所にはこれらの改修予算は年300万円で、その年にできることはその範囲しかできないと言われてきました。備前市におきまして、ほかの各地区、これらの改修要望がどれぐらいあるのか、またその要求にその年にどれぐらい応え切れてきたのか、教えてください。もし、応え切れていないのであれば増額も考えてほしいと思います。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 吉村市長。     〔市長 吉村武司君 登壇〕 ◎市長(吉村武司君) それでは、松本議員の御質問に順次お答えいたします。 1番、備前市独自の人口減対策についてでありますが、世界で新型コロナウイルス感染症が完全終息しない中、ロシアによるウクライナ侵攻が各国の政治経済に大きな影響を及ぼしています。本市においては、基幹産業である製造業が資源価格の高騰の影響を受けると考えられ、法人市民税を貴重な自主財源とする本市の財政にとりましても先行きは不透明であります。 このような市を取り巻く社会情勢を見極めつつ、財源の確保と健全な財政運営を図りながら、昨年度改定した第3次備前市総合計画に4本柱として掲げた子育て支援の充実、教育のまち備前の発展、持続可能な雇用の創出・安定、住宅施策の推進を軸に人口減対策に取り組んでおります。 具体的には、子育て支援の充実としてマイナンバーカードを所有する者が出産する場合、10万円を上乗せして支給し、コロナ禍での子育て応援と家計への支援を行っております。 次に、教育のまち備前の発展として接続教育マネジャーを配置し、小1、中1ギャップなどの課題解決を図り、児童・生徒の円滑な接続支援を行ってまいります。 また、持続可能な雇用の創出・安定として6月から開設した東京及び名古屋事務所を中心に企業誘致を図り、新たな雇用につなげてまいります。 最後に、住宅施策の推進として若年世帯への家賃補助や新築住宅取得の補助金などにより移住・定住を促進してまいります。 2番、財政状況についてでありますが、石原議員の御質問にお答えしましたとおり、提案いたしました事業はいずれも将来の人口減少社会を見据えたコンパクトなまちづくり、あるいは効率的な社会構造へ転換を図るために不可欠な投資でありますので、この点を踏まえた御審議をよろしくお願いいたします。 3番、企業版ふるさと納税についてでありますが、目標額については石原議員、藪内議員にお答えしたとおり、多くの企業様からの御賛同をいただけるよう企業訪問などを強化し、全庁挙げて寄附金確保に向けて挑戦してまいります。 また、議員の皆様にも市外の企業に寄附に関するお声がけをいただくなど、御協力をいただければと思っております。 次に、県内市町村の企業版ふるさと納税の状況についてでありますが、現在令和2年度の状況が内閣府より公表されております。それによりますと、岡山県内の実績として岡山県を含めた20自治体全体で寄附総額が3億4,260万円となっており、寄附金額の上位の自治体は真庭市が2億4,270万円、総社市1,280万円、岡山市1,230万円、倉敷市1,210万円、津山市1,100万円、備前市1,000万円となっております。 なお、令和3年度は備前市は4,210万円となっております。 次に、地域再生計画の内容が一般的、汎用的で魅力的ではないのではないかについてでありますが、令和2年度よりその認定手続を簡素化することに併せてまち・ひと・しごと創生総合戦略に位置づけられた地方創生に資する事業であることが確認できる程度の記載で足りることとなりました。これにより、企業版ふるさと納税を活用しようとする事業が総合戦略に位置づけられた事業であれば充当することは可能であり、個別事業ごとの地域再生計画を作成する必要がなくなっております。 企業訪問等の際には必要に応じて備前市総合計画などを基にまちづくりや今後目指す町の将来像など備前市の魅力をお伝えするとともに、現在取り組んでいる子育て支援や教育のまち備前などの特色ある具体的事業についてもお伝えし、御理解を得ているところでございます。 4番、海の見える図書館についてでありますが、図書館建設についての想定予算規模はどの程度かについては近隣の施設とは建設の年が離れていることや、新築かリニューアルかの違いなどもあり、単純に建設費を比較できる状況ではないと考えております。 また、今後施設整備、基本計画の策定や設計の中で規模感が分かってくるものと考えております。 5番、旧アルファビゼンの再利用についてでありますが、医療・福祉系専門学校の設立に関しては、少子化が進む中、18歳人口についても減少傾向にあることは承知しております。しかし、市内在住の高校生を対象としたアンケートでは、2割の高校生が将来就きたい職業として医療・介護・福祉関係を上げており、市外に出る理由として進学したい学校がないとの回答が多いことからも一定のニーズもあり、人口減少している今だからこそ教育及び雇用に直結し、本市に向けた人の流れを生み出す施策の一つであると考えております。 設立については設置場所を旧アルファビゼンに決めているわけではなく、運営についても民営の可能性を検討しているところでございます。 6番、市道関係の予算編成についてでありますが、市道関連の予算額の増額については今後の財政状況にもよりますが、必要に応じて補正予算等で対応するように検討してまいります。 私のほうからは以上であります。 ○議長(守井秀龍君) 松畑教育長。     〔教育長 松畑煕一君 登壇〕 ◎教育長(松畑煕一君) それでは、私から松本議員の御質問にお答えいたします。 4番、海の見える図書館についてでありますが、建物に税を使わずいつでも読みたい本が借りられるまちじゅうどこでも図書館のようなシステムづくりが大切ではとのことですが、中央図書館の建設については市民の方々が望むサービスを可能な限り取り入れた建物の建設を考えておりますので、御理解を賜りたいと考えております。 なお、財源につきましては補助金や有利な起債などの活用を工夫してまいりたいと思います。 御提案のまちじゅうどこでも図書館については、まさに構想の中に入っておりまして、中央図書館を核として御近所図書館、おうち文庫、縁側本棚など今後取組を進め、浸透を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) 大森都市整備部長。     〔都市整備部長 大森賢二君 登壇〕 ◎都市整備部長(大森賢二君) それでは、6番、市道関連の工事、修繕に係る改修要望がどれぐらいあるかについてでありますが、令和3年度の要望件数としては備前地区241件、日生地区32件、吉永地区46件でありました。 次に、要望に対する実施率につきましては、備前地区が要望数241件に対し対応数112件で、実施率が46%となっております。 日生地区につきましては、要望数32件に対し対応数24件で、実施率が75%となっております。 吉永地区については、要望数46件に対し対応数19件で、実施率が41%となっております。 実施率の差については要望の内容によりますが、やはり安全・安心の観点から緊急性を要するものを優先しますが、工事の規模や用地買収を要する改良工事などについては地元の協力体制も重要であり、総合的に優先順位をつけて実施していることにより、各地区での実施率に差が生じているものと考えております。 以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) 再質問はありますか。 再質問に入ります。 松本議員。 ◆5番(松本仁君) どうも市長と何かかみ合った議論になっていないと思うんです。答弁もどうも擦れ違っているように感じてなりません。 私は人口減、これタイトルが悪かったかも分かりませんけど、人口減についてどう思われますかということなんですけど、今いろんな、さっき市長が言われたように幾らかの対策でこういうことをやっていますと。私は、それはやればいいんです。やればいいんです。それについてとやかくあまり言うつもりはないんです。ただ、今までもそれに似たようなことはやってきたと思うんですね。17年間市が合併してこの問題に取り組んできて、だけどいまだ200人ほど、例えば働く者の人口が出る人のほうが多いとか、人口は依然として減って、この備前市が出したこれ、プランでしょ。このプランでもこのグラフに40年ですか、37%減るというて書いているわけですよ。これは試算したんでしょ、誰が試算したか知りませんけど。 確かにこういうふうに私は減っていくということを前提に腹に落とさんといけんということが言いたいんです。それは備前市独自にさっき言われたような努力したところで日本全体が減っているんだから、政府も予算を取ってそれでも減ってきたんだから、全国の地方はそういうふうになっているんですよ。なってきたんですよ。 それで、私この本2冊これ河合雅司さんですか、「未来の地図帳」とか「未来の年表」、これにはどっちだったか忘れましたけど、例えば40年後にここには自治体が減る、名前が半分ほどなくなるというふうに書かれていますけど、備前市もそれに寸前で書かれていますけど、名指しで備前市も入っているんですよ。備前市だけのことを言うんじゃないんですけど、全国的にはもう非常にそういう歴然とした予測もあり、そしたらそれに対して有効策があるんかというたら政府自身もそれ見いだしていないんですよ。いろいろ予算つくりましたよ。子育て予算から何からいろいろ対応してきましたよ。だけど、それがうまくいっていないんですよ、政府も。それを備前市がうまくいくはずがないとは言いませんけど、備前市は非常に難しいと、そういう認識に立ってほしいと私は思うんですね。 それで、話長くなりますけど、例えばフランスとスウェーデンとか北欧地区が人口減に一定に歯止めかかって成功している例として出されますけど、あそこの社会保障、特に子供に対する保障、学生に対する保障、全然日本と違いますわ。もうフランスなんか大学に行くまで授業料ただ。それから、子育てでもシングルマザーでもどういう形でも子供が成長するまではほとんど保障されています。もうそういうバックの社会保障制度が全然違う。教育の負担度が全然違う。そういう国でようよう維持されているんです。 ほで、一般的に、演説になりますけど、一般的には文明が進んできたら……。 ○議長(守井秀龍君) 松本議員、再質問は一問一答方式になっておりますので、お願いいたします。 ◆5番(松本仁君) すいません、初めてで。 そういうふうに私は人口減というのは備前市だけが努力しても絶対にできない。それで、下がることはもう前提で、それを基で施策を考えてほしい、それを強調したいんですね。 以上、それがまず1点そのことを強調しておきます。 それから……。 ○議長(守井秀龍君) 返答はよろしいですか。 ◆5番(松本仁君) えっ。 ○議長(守井秀龍君) 返答はよろしいですか、今の質問に対する。 ◆5番(松本仁君) どうでしょうか、市長どうでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 人口減少の認識は全く同じであります。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 松本議員。 ◆5番(松本仁君) そういう前提に立って私2番目で財政運営について述べましたけど、いろんな箱物をつくったからといって私は人口は増えないと思うんですよ、箱物をつくっても。今まで子育てとか教育とかいろいろ努力してきましたけど、それでも難しいんですけど、私は教育とか子育てとか福祉についてはどんどんこれは進めるべきだと思っています。 私はいろいろ言うつもりはありません。どんどん進めてほしいと思うんです。これはもう市民、国民を挙げて子供の教育とかについてはどんどん責任を持つ、国、市が責任持つことについては全然文句はありません。 ただ、箱物については幾ら合併特例債だとか、何とか債だとか、有利なときに金援助してもらってどれぐらい借金返済せんといけんのか私よく分かりませんけど、だけどこの箱物づくりで私は人口が増えるとは思わないんです。 それで、さらに言えば、さらに言えば図書館をつくったからといって人口が増えるものではないと思います。図書館は文化のバロメーターとして意義は私は認めないということはないんですけど……。 ○議長(守井秀龍君) 松本議員、2番の状況の質問か、図書館のほうか絞って質問をしてくださいますようお願いいたします。 ◆5番(松本仁君) 分かりました。だから、一般論として箱物をつくって人口が増えるという考えは私は間違っているんじゃないかなと、改めるべきじゃないかなと思うんですけど、どうでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 箱物をつくれば人口が増えるとは一切言うておりませんので、御理解願いたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 松本議員。 ◆5番(松本仁君) これから箱物づくりが計画されているんじゃないですか。図書館にしても、看護学校をつくるかどうかは知りませんけど。それから、給食センター1か所にするとか。全部そうでしょ。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 再度申し上げますが、箱物をつくれば人口が増えるということは一切言うておりません。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 松本議員。 ◆5番(松本仁君) 次に、ふるさと納税についてですけど、ふるさと納税について私が例を挙げまして、市長も具体的な数字を言いましたけど、普通考えてよその備前市よりももっと進んだ大きな町がこれぐらい、2,000万円台ですか、1,000万円台ですか、それぐらいしか集まらないのに30億円が何で浮かぶんか、それがよく分からないと同時にもう一つ提案ですけど、提案というより紹介ですけど、真庭市が2億2,000万円の三菱地所、あそこが寄附したんですね。それは真庭市と三菱地所の関係、あそこは企業はあくまで利益を追求するのが第一義的なものですから、それとは抜きに普通考えられないということなんですよ。 それとか、そういう例もあるし、それから4つの地区が何とか大臣賞をもらっているんですね、この企業版ふるさと納税。それで、一つは高知県の日高村という、これはスマホを100%普及して健康管理とかもろもろに使っていろいろなことに役立てている。鹿児島県の大崎町というのはもう10年、20年前からリサイクル率を100%にしておるということで非常に頑張っているんですね。三十何種類ですか、リサイクル率を100%目指して頑張っている、その取組に対して大臣賞をもらっているんですね。 それから、石川県の能登町というのもこれに似たようにそんなに総花的に教育をやります、何々やります、そういう感じじゃないんです。要は、1つか2つに絞ってこれでいくんだと。私さっき芯の入ったというのはそういう意味で言ったんですよ。もうちょっとみんなが知恵を出し合って企画をどう立てるか、これが大事だと思うんです。 さっき映画とかなんとか、PRも含めて宣伝も含めた企画、もちろん中身は大事なんですけど、それをもう一回練り直さないともうさっき市長が言ったように4つの備前市の努力目標、あれじゃやっぱり集まらんですわ。と思うんですよ。 ○議長(守井秀龍君) 松本議員、一問一答で質問したいことを1つずつ言ってください。 ◆5番(松本仁君) もうちょっと企画というか、選定を練ったほうが、練らないといけないと思うんですけど、どうでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) ふるさと納税の個人版のことやら企業版のことやら、いろんなお話がありましたからまとめることはできませんけども、企業版の場合は全て備前市で勝手にふるさと納税を集めるわけにはいかないわけです。御承知のように内閣府の承認が必要であるわけです。そのときに、備前市の企画課あるいはふるさと納税当時係でありましたけども、それは備前市のあらゆる想定をしてふるさと納税をもらえるようにしておると。ですから、私はこの備前市の方針というのは懐が深くてもらえるわけです。 それから、企業版と個人版は違うわけであります。これは返礼品等地元の商店及びコラボレーションをしながら地域の経済の再生にもつながっていくわけでございますから、これはこれで我々は一生懸命後押しをしていかなきゃならない。全て否定から始まるんじゃなしに、我々は例えば今年度はふるさと納税歳入で予算を計上しております。それに向かって係から課にし、そして皆さんにもお願いをし、全員で集めていく第4の財布なんですから、そのようにして財源を少しでも確保していく、そしてそれを市民の皆さん方に還元していく、これは私は普通のことだと思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 松本議員。 ◆5番(松本仁君) ちょっと勘違いされては困るんですけど、私は一般のふるさと納税のことを言っているんじゃないですよ。企業版ふるさと納税ですよ。 さっき挙げた4市町村の例も企業版ふるさと納税の何とか大臣賞ですよ。ふるさと納税で返礼品をどうするかという、工夫するとかというのは私は全然そのことはむしろするべきで、どんどんみんなが参画して決めることにはやぶさかでないですよ。 ただ、企業版ふるさと納税というときに一般論でやるよりも、私のところはさっき言ったように例えば備前市は同じようなことですけど、リサイクル率を100%目指すんだとか、何々を100%目指すとか、何か特徴ある、おっ備前市はこういうことをやるんかとか、そういう企画を絞ってもうちょっとリアルに魅力のあるというか、そういうものを私考えんといけんと思うんです。もう一般論で誰でも考えるようなことというのは、さっき市長が言った4つの、いつも言われていますけど、それはもうどうもぴんとこない。もうどこのあれを見ても似たような文句があるんですよ、教育だとか子育てだとか。そういうことでなしに企業版ふるさと納税ですから企業が飛びついてくるような、これは賛同する、したいとか、そういうSDGsの企業化といいますけど、そういうことに関連したというか、そういう1つのこととかフォーカスを絞ったものにすべきだと私は思います。 以上、提案します。どう思いますか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 松本議員、マスク外しておっしゃっていただいても結構ですから。 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) どうも私どもが言うております企業版という解釈がどうも議員と私どもは違うわけです。企業版で一つの事業をやりますと、それは残念ながらその予算に達せなくてもやらなきゃならないんです。このように備前市全体を包括した総合計画の下でやればそのふるさと納税の企業版の使用がどこへでも使えるんです。 この金額を例えば特定をしますと、それはふるさと納税が100%集まらなくてもやらなきゃならないんです。そのときの財政負担は大変なことになるんですよ。企業版の考えはそういう形で今回備前市は総合計画の中に取り入れているから、要するにいろんな企業から備前市にいただけたらそれを4つの柱を基にして備前市は使うていこうということでありますから、これは残念ながら基本的なふるさと納税の企業版の仕組みというところの解釈が違うわけですから、私はこれで結構だと思っております。 ○議長(守井秀龍君) 松本議員、質問に当たって問いたい内容を簡潔明瞭にできるだけお願いします。 松本議員。 ◆5番(松本仁君) 今、市長言いましたけど、私は一生懸命読みましたよ。私市長と同じ考えと思っていますよ。ただ、だから裏を返せば、今の市長の言葉を裏を返せばそれほど芯が入った、財政も伴った案じゃないんですよ。それぐらいふるさと納税でお金を集めようと思ったらそこまで芯が入ったような財政的負担も含めてよし、これで備前は前へ進んでいくんだという、そういうものがないんですよ。ないから私は非常に30億円というけど、これ難しいなと心の中にはほんまずっと思っていました。理解はそんなに違っていないんですよ。 だから、難しいんですよ、30億円というのは。そういう決意を込めた、財政的な決意を込めた、絶対やるんだという、そしてそれが全国の企業に魅力的に映るような、それがないから集まらないんですよ。僕はそういう点で、別に集まらなくてもそれは仕方ないと思うんですよ。それをどうこう言わないけど、ただ30億円、30億円というのはいつまでも言うべきじゃないと思う。 以上。もういいです、これ。 何かあるんなら。 ○議長(守井秀龍君) 答弁はよろしいですか。 再質問はありますか。 ほかの件は。 次の質問をお願いします。 松本議員。 ◆5番(松本仁君) 次に、図書館のことですけど、図書館広くみんなに聞くとかなんとか言われていますけど、私日生でこういう公聴会か何か知りませんけど、どうあるべきかとかなんとかという話があったというのは知りませんし、何か片上のほうで話ししているなというのは感じるんですよ。もうもともとあそこら辺につくるということが前提でこの辺、周辺の人だけ集めて話し合っているような気がしてならなかったんですよ。 それで、私は図書館というのは何回も強調しますけど、建物じゃないんですよ。海が見えなくてもいいんですよ。倉敷なんか、倉敷の図書館、私倉敷におりましたけど、市庁舎を利用していますが。市庁舎を図書館に、中央図書館を置いて。別に海は何も見えませんよ。関係ないんですよ。中身がちゃんと充実しとったらいいんですよ。だから、海が見える、海が見えるはサロンを強調しては駄目ですよ、図書館に。海が見えてもしょうがない。 ほんで、私ここをよう通りますけど、ここの海大したことありません。 ○議長(守井秀龍君) 松本議員、先ほども申し上げましたように一問一答なんで、問いたい内容を簡潔明瞭に述べられるようお願いします。 ◆5番(松本仁君) だから、この議論が片上中心に回っていて既存のように話しされて、さっき言った新しいことじゃなしに既存のものをつくると、利用するとか、あそこを改造するとか、今まで議論をしてきたと思うんですけど、もう一回お金のかからない中身を充実させるような議論、そういう議論が必要じゃないんですかと私は思うんです。どう思いますかね。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 松畑教育長。 ◎教育長(松畑煕一君) おっしゃるとおり本当に中身が大切だというについてはそのとおり、議員が言われるとおりだと思います。 ただ、今までの経過をお聞きしますと私も2年前に基本構想をまとめられたのを全部読ませてもらいました。いろいろな人のワークショップやいろいろ市民の人の意見やタウンミーティングその他を通してつくられたものです。それ以降もいろいろな私は出向いて意見を聞いてきました。それから、3月以降は創ろう会という、新しい図書館を創ろう会ということでいろいろな人の、日生地区の代表の人にも入ってもらっています。そのような人たちも多く入れて多く市民の人の意見を盛り込んで、できるだけ数か月のうちに基本計画をつくって本当に皆さんが喜んでいただける、本当にわくわくするような内容のある図書館をつくる計画で今進めていますので、ぜひその辺の、これからはぜひ議員も意見を出してもらって、いろんな人の意見を反映した皆さんが本当にいいものが長年できなかったけど、できるなあと喜んでもらえるような図書館にぜひ私は頑張ってやりますので、御協力どうぞよろしくお願いします。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 松本議員。 ◆5番(松本仁君) 私もアイデアあったらお話ししますから、引き続き議論していってほしいと思うんです。 5番目ですか、アルファビゼンのことで私医療系のことを言いましたけど、さっき市長そこにつくるとかなんとかじゃないとかいろいろ言われたと思うんですけど、そこにつくろうがつくらまいが私はそんなに看護学校なんて、ましてや備前市でつくるなんて考えられないんですよ。もう今の看護学校だとか私立大学だとか、どれだけ人を集めるのに苦労しているか、それは私よく知っていますよ。そんなに簡単じゃないんですよ。ましてや医療なんていうのはティーチングスタッフがいっぱいいるんですよ。必要なんですよ。それをどうやって集めるか等を含めて大変なことなんですよ。 私、そういう経験もしてきましたよ。だから、これはプロに任さんといけんです。だから、私どっかの法人がよし、うちに任せとけえと言われるんならむしろ奨励しますよ。だけど、市で単独でやるなんて思わないほうがいいと思うんです。 以上、市長どう思われますか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 私は備前市で単独でやるというお話は一切しておりません。御理解賜りたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 松本議員。 ◆5番(松本仁君) 終わります。 ○議長(守井秀龍君) 以上で松本議員の質問を終わります。 以上で通告を受けた質問は全て終了しました。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) なお、昨日行われた一般質問の発言に関し、土器議員と山本議員からそれぞれ発言取消しの申出がありますので、この際許可いたします。 14番土器議員。     〔14番 土器 豊君 登壇〕 ◆14番(土器豊君) 昨日の私の一般質問冒頭において、不適切な発言がございました。その部分につきましては、発言の取消しをさせていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。誠に申し訳ございませんでした。 ○議長(守井秀龍君) 土器議員の発言が終わりました。 この際、お諮りいたします。 ただいま土器議員から昨日の一般質問において不適切な表現があり、該当部分の発言について会議規則第65条の規定により、取り消したい旨の申出がありました。この申出のとおり許可することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、土器議員から申出の発言の取消しは許可されました。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) 次に、山本議員の発言を求めます。 8番山本議員。     〔8番 山本 成君 登壇〕 ◆8番(山本成君) 昨日行いました一般質問において、不適切な発言をいたしました。その部分につきましては、発言の取消しをさせていただきたいと存じます。誠に申し訳ございませんでした。 ○議長(守井秀龍君) 山本議員の発言が終わりました。 この際、お諮りいたします。 ただいま山本議員から昨日の一般質問において不適切な表現があり、該当部分の発言について会議規則第65条の規定により、取り消したい旨の申出がありました。この申出のとおり許可することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、山本議員から申出の発言の取消しは許可されました。 なお、取り消す発言部分については後刻会議録調製段階で精査の上行います。 これをもちまして一般質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) 以上で本日の日程を終了いたします。 この際、申し上げます。 明日と明後日の2日間は市の休日のため会議規則第10条第1項の規定により休会といたします。 それでは、本日はこれにて散会いたします。 皆さん、御苦労さまでした。     午後2時59分 散会...